日  誌
2009年10月⑦

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 2009年日誌
スケジュール
2009年民主労総全国労働者大会の日程
11月7日(土)前夜祭(場所未定)
11月8日(日)本大会(場所未定)

10月20日(火)
 今日からオープン(開店しつつ)・ストライキに戦術変更!
午前中は、

「綱領草案」オープン学習会

レジュメは  に
昼食はリッちゃんのカレー キャベツ・サラダとスパ・サラ 清水さん差入れのパイン
夕食はウナギ玉子丼

    綱領草案
〈解説〉 綱領草案は4つの章と14の項目で構成される。その一つひとつが、
 ★プロレタリア革命とは何か労働者階級の根底的解放はどのようにして達成されるか、そのためには何が必要かを、原理的に、かつきわめてシンプルに提起している。
 これらはすべて、
マルクス主義の核心問題である。だが19世紀の思想の単なる焼き直しではない。労働者階級の党である革共同が、今日の資本主義・帝国主義に対する動労千葉労働運動を先頭とした必死の闘いをともに担いぬくことをとおしてつかみ直し、発展させてきた到達点である。文字どおり自らの血と汗で闘いとった、「生きたマルクス主義」がここにある。
〈解説〉最大のポイントは、以下の四つの点に集約される。
 第1に、マルクス主義の核心中の核心である
労働者階級自己解放の思想を全面的によみがえらせたことである。
 第2に、「
反帝・反スタ主義プロレタリア世界革命」を、現代革命の唯一の綱領として全世界の前に再提起したことである。
 第3に、プロレタリア革命は
暴力革命であり、プロレタリア独裁の樹立こそ革命の核心問題であることを明確にしたことである。
 第4に、プロレタリア革命における
労働組合の革命的役割を明確にし、労働組合をめぐる闘いの決定的意義を、マルクス主義の原点に立ち返って明らかにしたことである。
〈解説〉①「わが党の目的」として、プロレタリア革命とは何かという、反スターリン主義・革命的共産主義の最も根本的な思想と立場を提起
②「革命情勢の成熟」としても現代世界についての基本認識を明確化。
③「革命の核心問題」として、革命に勝利するためには何が必要かを、プロレタリア独裁の問題、党と労働組合の問題として提起、
④「21世紀革命の問題」として、日本革命―世界革命を闘いとっていく上で、党と労働者階級が踏まえるべき諸問題・立脚点をしぼって提起
 おまけ〈解説〉
 結党以来初めて明文化した綱領をもとうとしている(63p)。
そして、.綱領草案の発表をもって、革共同建設の新段階に突入・新しい段階に踏み出した。
5面、「わが革共同は、この綱領草案を全世界のプロレタリアートの前に、現代の「共産党宣言」として提出する」と言い切っている
(62p5、若干の補足のなかで。)この綱領を、全国・全世界の労働者階級と人民の前に、
これこそが
プロレタリアートの拠って立つべき思想であり、生きるべき道であることを公然と提起する。
①綱領とは、党についての「宣伝パンフ」ではない。
革共同の全党員が、綱領に示されている、党の目的と思想のもとに、生死をともにして闘う団結を勝ち取るためのものである。
革命的共産主義者としての生死をかけた団結を闘いとること(2410号5面)、
⑤この綱領草案の採択をもって、革共同は、みずからの「党の途上性」に終止符を打つ。
一切の甘えを廃し、革命的労働者党として、プロレタリア世界革命に責任を取る党として、曖昧さなくぶっ立つことを決意しよう。
闘いが進めば進むほど、自分自身の党としての
未熟さ・不十分さ・力のなさ・弱点・問題性が、現場で容赦なく暴かれ、突きつけられる過程に入る。これに対して「党の途上性」を持ち出して言い訳するようなことは一切しない。階級闘争の中に、失敗を怖れず飛び込んで、全責任を引き受けて闘う中でこと、自己の未熟さ・弱点を一つひとつえぐりだして乗り越えながら、自らを本物の革命的労働者党へと打ち鍛えていく闘いを開始するということだ。

Ⅰ章 わが党の目的 左側の文章は、「綱領草案」本文 右側の文章は、5面のもの。下部の文章は、『共産主義者』
「綱領起草起草委員会」
〈解説〉綱領草案で最も重要なのは、第一章である。革共同に結集し、その一員となって闘うという場合、第一章に掲げた3つの項目の内容で思想的に完全に一致し、この思想をみずからの全行動の基準にすえるということである。
(1)労働者階級の解放は、労働者自身の事業である。この解放は、資本主義社会の全面的な転覆によって達成される。そして労働者階級の階級的解放は同時に、階級社会のもとでのあらゆる抑圧・差別からの人間の解放、すなわち普遍的な人間解放である。
 
労働者階級は、生産の担い手であり、社会の真の主人公でありながら、資本主義のもとでは一切の生産手段・生活手段を奪われて資本の賃金奴隷となる以外に生きることができない。

そこでは、人間の根源的な活動である労働は資本の自己増殖の手段となり、労働者は人間ではなく労働力商品として扱われている。
プロレタリア革命とは、労働者階級が資本家階級(ブルジョアジー)の支配を打ち倒し、ブルジョア国家権力を粉砕してプロレタリア独裁を樹立し、資本家階級の私有財産としてある社会的生産手段のすべてを団結した労働者のもとに奪い返して、自らの手で全社会を再組織することにほかならない。それは賃労働と資本の関係を廃止すると同時に、一階級による他階級への抑圧と搾取そのものを終わらせ、社会の諸階級への分裂をなくし、本来の共同性を人間の手に奪い返すものとなる

 われわれ革命的共産主義者同盟の目的はただひとつ、この労働者階級自己解放の闘いの全面的な貫徹とその完全な勝利にある。すなわち、
資本主義・帝国主義の完全打倒=プロレタリア世界革命の完遂と階級社会の廃止、真の人間的な共同社会=共産主義社会の建設である。
第一に、マルクス主義の核心中の核心である労働者階級自己解放の思想を全面的によみがえらせたことである。


 綱領草案は、「労働者階級(プロレタリアート)の解放は、労働者自身の事業である」という言葉で始まっている。



 
資本主義社会を転覆する力は労働者階級自身の中にある。資本の支配のもとで一人ひとりバラバラにされ、互いに分断・対立・競争させられてきた労働者が、階級としてひとつに団結する中に、賃金奴隷の鉄鎖を根底から断ち切る力が生まれてくる。そして労働者階級の解放は同時に、階級社会を最終的に廃止して、あらゆる搾取と差別・抑圧からの全人間の解放を実現する道を開くのだ。ここにプロレタリア革命の本質がある。

 この労働者階級自己解放の思想はしかし、ロシア革命を変質させたスターリン主義のもとで長い間、否定され解体されてきた。逆に、現実の労働者には社会を変える力などないという、労働者階級への蔑視と不信がまかりとおってきた。これを真っ向から打ち破って、労働者階級こそ唯一の革命的階級であることを宣言し、その歴史的使命を明らかにしたのが綱領草案である。
(1)第1項目は、マルクス主義の思想と理論の核心中の核心を、きわめて簡潔な言葉で述べている。自民党を打倒し崩壊させた8・30総選挙の結果が示すように、「こんな社会ではもはや生きていけない」「革命をやるしかない!」という叫びは、今日すでに、青年労働者をはじめとして、全労働者、全人民の圧倒的な叫びとなりつつある。だが革命をやるためには、そもそも
    
〈資本主義社会の転覆とはどういうことか〉
    
〈本当に人間的な社会は、どうしたらつくれるのか〉が、
まず第一にはっきりさせられなくてはならない。ここで提起しているのは、その内容である。

 すなわち、
プロレタリア革命とは、社会の真の主人公でありながら資本主義社会においては人間ではなく労働力商品、資本の賃金奴隷にさせられている労働者階級が、資本家階級の支配をうち倒し、ブルジョア国家権力を粉砕してプロレタリア独裁を樹立し、資本家階級の私有財産となっている社会的生産手段のすべてを奪い返して、団結した労働者の手で全社会を再組織することだと。そのことによって賃労働と資本の関係そのものを廃止する。そしてこの賃労働と資本の関係の廃止は同時に、階級社会そのものを終わらせ、人間社会の本来の共同性を人間の手に奪い返すものとなるのだと。

 この綱領草案の文言の一語一語に、それぞれ数十枚の論文をもって展開されるような内容が凝縮されている。この内容をきちんとつかむことが重要である。資本への怒り、憤激を組織するだけでは革命はできない。

 
労働者階級は、自己解放の闘いを本気でやりぬくためには、みずからの理論をもたなければならない。マルクス・エングルスが『共産党宣言』で提起したこと、『資本論』で提起したことの核心を真っ向からつかむことである。そして今日の革命的情勢は、党が全労働者大衆に向かってプロレタリア革命を真っ向から、まさにこうした内容をもってストレーートに提起することが求められる段階に入っている

そして、われわれが目的とするのはただひとつ、「
この労働者階級自己解放の闘いの全面的な貫徹とその勝利にある」と言い切っていることが重要である。党と階級は一体であり、これ以外になにか特別な「党の目的」など存在しない
(2) この革命は、現代においては反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命としてのみかちとられる

 レーニンが規定したように、帝国主義は資本主義の最高の発展段階であるが、そのもとでは資本主義の矛盾は著しく激化し、帝国主義戦争と大恐慌の爆発はともに不可避である。帝国主義の時代はプロレタリア社会主義革命の時代そのものである。

 1917年のロシア革命は帝国主義打倒のプロレタリア世界革命の突破口を切り開き、現代世界は資本主義から社会主義への世界史的過渡期に突入した。だが一国社会主義論をもってマルクス主義・レーニン主義を破壊し、ロシア革命を変質させたスターリン主義は、国際労働者階級の世界革命完遂への闘いを裏切り、圧殺して、逆に帝国主義の世界支配の補完物となり、帝国主義の延命を支える巨大な反革命へと転落した。このスターリン主義は、旧ソ連・東欧の崩壊をもってすでに歴史的に破産したが、完全に打倒されたわけではない。中国は今日、アクロバット的な資本主義化政策によって経済大国化しているが、その本質は反プロレタリア的な残存スターリン主義そのものである。さらに、スターリン主義による社会主義・共産主義の歪曲、とりわけマルクス主義の核心である労働者自己解放の思想の否定と解体は、今日なお世界の階級闘争に害毒を流し続けている。プロレタリア革命を完遂するためには、帝国主義の打倒とともに、スターリン主義を完全打倒する第二の革命をやりぬいて、真のマルクス主義を労働者階級の手に全面的に奪い返して闘うことが不可欠である。
 第二に、「反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命」を、現代革命の唯一の綱領として全世界の前に再提起したことである。

 革共同はすでに50年前、世界革命の放棄とマルクス主義の歪曲によって帝国主義の延命に手を貸してきたスターリン主義の反革命的本質を見抜き、帝国主義打倒とともにスターリン主義打倒を公然と掲げて出発した。プロレタリア革命は世界革命であることを明確にすると同時に、「労働者国家無条件擁護」を掲げるトロツキー教条主義と闘って、スターリン主義体制打倒の第2革命の必要性をはっきりさせ、反帝・反スタの綱領的立場を確立した。


 今日、旧ソ連・東欧の崩壊に続く、残存スターリン主義・中国や北朝鮮の危機のはてしない深まりは、スターリン主義の歴史的破産を完全に示している。だがそのスターリン主義はまだ完全には打倒されてはいない。むしろ今日の大恐慌下、労働者階級の革命的決起に恐怖し、帝国主義者と一体となってその圧殺に真っ先に動き出しているのが日本共産党などのスターリン主義だ。今こそ反帝国主義・反スターリン主義を徹底的に貫いて、プロレタリア世界革命の実現に突き進もう。
(2)第2項目は、「反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命」という、革共同の創成以来の綱領的立場をあらためて、現代革命の綱領として明確にしている。
★帝国主義は資本主義の最高の発展段階でありプロレタリア革命の前夜であるというレーニンの規定。
★1917年のロシア革命を突破口とする世界史的過渡期への突人。
★この過渡期を反動的に固定化し、マルクス主義・レーニン主義を根本から歪曲して帝国主義の延命を支える側に回ったスターリン主義の反革    命的本質。
★今日の革命的情勢の成熟は、この帝国主義が行き着いた最末期の姿である新自由主義の破産と、スターリン主義の歴史的大崩壊によって根底的に規定されている。

 重要なことは、スターリン主義はすでに歴史的に破産し自己崩壊を開始したとはいえ、まだ労働者階級の手によって打倒されてはいないこと、スターリン主義(その残存する国家体制および思想・運動)は今なお労働者階級解放闘争の最大の妨害物・敵対物として存在しており、帝国主義の打倒とスターリン主義の打倒は不可分一体であるということである。一つは、中国や北朝鮮などの残存スターリン主義国家の存在である。二つには、日本共産党をはじめとしたスターリン主義の思想と運動が、世界の階級闘争において今なお一定の力をもっていることである。これらの存在が実際に、労働者階級の闘いに敵対して資本の延命を支える最も悪質な役割を果たしつづけている。

 そして最も重大なことは、その物質力を背景として、「社会主義」「共産主義」とは中国や北朝鮮やかつてのソ連・東欧のような体制を意味し、スターリン主義=「マルクス主義」だとする虚偽のイデオロギーが現在なお依然として流布され、世界の階級闘争に害毒を流しつづけていることだ。このことが、「労働者階級が権力をとっても社会は根本的には変わらない」「新たな抑圧構造が生まれるだけだ」といった、労働者階級への不信と絶望の思想がいたるところにまき散らされる原因となっている。これを徹底的に粉砕し、打倒し、根本から一掃しつくすことなしに、マルクス主義を労働者階級の手に奪い返して闘うことはできない。まさに
現代におけるプロレタリア革命は、反帝国主義・反スターリン主義の革命として貫く以外にはないのである。
(3) この目的を実現するために、プロレタリアートは、自らを独自の政党(革命的労働者党)に組織して闘うことを必要とする。
 プロレタリア革命は、階級対立の中から自然に成長して実現されるものではなく、自らの歴史的使命を自覚した
プロレタリアートによるブルジョアジーの打倒・労働者階級の政治権力樹立という、目的意識的な闘いをとおして初めて達成される

 われわれはさらに、資本の支配を全世界的に覆すための労働者階級の国際的な軍勢の一員となって闘う。そして帝国主義各国および全世界の闘う労働者との階級的連帯と団結のもとで、まずは自国のブルジョアジーを打倒するために全力を挙げて闘う。
(3)第3項目は、第1と第2の項目を受けて、プロレタリア革命とは、自然発生的に成長してくるものでは断じてなく、あくまで意識的に闘いとられること、すなわちみずからの歴史的使命を自覚したロレタリアートによるブルジョアジーの打倒・労働者階級の政治権力樹立という目的意識的な闘いをとおして初めて達成されることを確認している。だからこそ党が必要なのだということである。労働者階級解放の闘いは、労働者階級がみずからの党をつくるところから本格的に始まるのだ。このことを今あらためて確認することは、きわめて重要なことである。

 さらに、プロレタリア革命とは本質的にも現実的にも
世界革命としてのみかちとられる。われわれは全世界のブルジョアジー打倒のために闘うプロレタリアートの国際的に単一な軍勢の一員であり、その隊列のI部を構成している。その立場からまずは自国のブルジョアジーを打倒するために闘う。この世界革命の思想と立場(スターリン主義はこれを否定し解体してきた)を全面的に復権して闘うことを明記した。

 革命情勢の成熟(4)~(5)  
(4) プロレタリア世界革命を実現する歴史的条件はすでに圧倒的に成熟している。今日の世界大恐慌の爆発は、労働者階級が総蜂起して、最末期の危機にのたうつ資本主義・帝国主義を最終的に打ち倒す時が完全に来ていることを示している。

 ロシア革命後、1929年大恐慌から第2次大戦を経て21世紀の今日に至る歴史は、危機を深める帝国主義が、スターリン主義の裏切りに助けられることで労働者階級の相次ぐ革命的決起を圧殺し、延命に延命を重ねてきた歴史である。だがそれは、資本主義・帝国主義の危機と腐敗をさらに極限まで推し進めるものであった。とりわけ労働者階級の怒りを体制の内側に改良主義的に吸収することによって資本の支配を維持しようとしてきた戦後の国家独占資本主義政策は、その矛盾と破綻を1974~75年恐慌として爆発させた。1980年代に本格化する新自由主義政策は、この帝国主義が行き着いた最後のあがきであった。それは資本のむきだしの弱肉強食の論理で全社会を覆いつくし、労働者階級への無制限の搾取の上に経済のバブル化・投機化を大々的に推進し、民営化による公教育や医療などの解体によって社会全体を荒廃と崩壊のふちに叩き込んだ。そして、一握りの帝国主義ブルジョアジーが他の一切の人民を犠牲にして莫大な富を手中にする状態をつくりだしてきた。

 今日の世界大恐慌は、その新自由主義の全面破産の結果であり、過去1世紀にわたって積み重ねられた全矛盾の爆発である。新たな延命の道などもはやない。今や大恐慌をプロレタリア革命に転化することだけが、大失業と戦争(核戦争を含む)の破局を阻み、労働者階級はもとより全人類を破滅への行進から救い出す唯一の道である。全世界に巻き起こる労働者や農民の「生きさせろ!」の叫びを、今こそ現実の革命に転化する時だ。
〈解説〉第二章は、プロレタリア世界革命を実現する歴史的条件はすでに圧倒的に成熟していることを、簡潔な言葉のなかにはっきり提起している。
(1) 第4項目では、ロシア革命後から21世紀の今日にいたる歴史を、根本的には革命と反革命の、労働者階級と資本家階級との国際的規模での激しい階級的激突に次ぐ激突の歴史であり、スターリン主義の裏切りに支えられることで、帝国主義がぎりぎりのところで延命に延命を重ねてきた歴史として総括した。とりわけ第2次大戦後の国家独占資本主義政策を、労働者階級の怒りを体制の内側に改良主義的に吸収することによって資本の支配を維持するところにその本質があると規定し、その矛盾と破綻が1974~75年恐慌として爆発したこと。これにたいする帝国主義の最後のあがきが1980年代に本格化する新自由主義政策であり、その全面破産が今日の世界大恐慌となって爆発していること。したがって、新たな延命の道などもはやない。帝国主義は大失業と戦争-もはや労働者階級を食わせていくことができず、新たな世界戦争(核戦争を含む)の地獄に向って絶望的に突き進む以外にないこと。今や大恐慌をプロレタリア革命に転化することだけが、労働者階級はもとより全人類を破滅への行進から救い出す唯一の道であることを提起した。

(5) 一切のかぎは、資本の支配のもとで徹底した分断と競争にさらされている労働者が、この分断を打ち破って階級としてひとつに団結して立ち上がることにある。この団結の発展の中に、奪われてきた人間本来の共同性が生き生きとよみがえってくる。これこそが労働者階級のもつ本当の力である。社会を変革する真の力はここにある。

 今日の資本主義・帝国主義は、資本のはてしない増殖運動の結果として、巨大な生産力とともに、資本主義の墓掘り人であるプロレタリアートを全世界に膨大に生み出している。万国の労働者が団結して決起するなら、資本主義社会を転覆して共産主義社会の建設に直ちに着手する諸条件はすでに完全に成熟しているのだ。
〈解説〉(2)そして、第5項目では、革命の現実性は資本主義の墓掘り人であるプロレタリアートの団結した闘いそのもののなかにあること。社会を変革する真の力はここにあり、万国の労働者が団結して決起するなら、資本主義社会を転覆して共産主義社会の建設にただちに着手する諸条件はすでに完全に成熟していることを明確にした。この点は、このかんの青年労働者を先頭とする、動労千葉労働運動に学んだ職場での必死の実践をとおして、階級的団結論として決定的につかんだことである。

 第三章は、第一章でのプロレタリア革命にかんする原理的な提起を、「プロレタリア独裁」「党」「労働組合」という最も核心的な三つの問題にしぼって、さらに展開する構造になっている。この綱領草案の核心中の核心に当たる部分である。
 Ⅲ 革命の核心問題 (6)~(8)
(6) プロレタリア革命をやりぬくためには、労働者階級はまず、ブルジョアジーの手から政治権力を奪取して、自らを支配階級に高める必要があるプロレタリア革命は本質的に暴力革命である。ブルジョア独裁の国家権力を打倒して労働者階級が打ち立てる新しい国家は、プロレタリアートの独裁である。


 プロレタリア独裁の樹立は、ブルジョアジーの抵抗を完全に打ち破るために必要であるだけではない。労働者階級がこの革命をとおして旧社会の汚物を一掃し、階級社会を廃止し、共産主義社会を建設する能力を実際に獲得していくためにこそ必要である。

 したがってそれは、ブルジョア国家の特徴である巨大な軍事的・官僚的国家機構を暴力的に破壊・解体し、それを全人民の武装を始めとした全く別のもの(コミューン型国家、自らの死滅を準備する国家)に置き換えていくところから出発する。
労働者階級はそのもとで、自分たち自身を一人残らずプロレタリア独裁権力の直接の担い手へと高め、生産を再組織し、社会の全問題を団結して解決していく力を身につけていく。さらに農民を始めすべての勤労人民をも労働者国家の共同の担い手として獲得し、組織して、諸民族の対立をなくし、都市と農村の対立をも究極的に止揚し、差別も抑圧もない社会を現実につくりだすために闘うのだ。

 これこそ、労働者階級が、1871年のパリ・コミューンの経験、1905年や1917年のロシア革命におけるソビエト(労働者・農民・兵士代表評議会)樹立の経験をとおして、歴史的につかみとってきた共産主義社会実現への道である。
 第三に、プロレタリア革命は暴力革命であり、プロレタリア独裁の樹立こそ革命の核心問題であることを明確にしたことである。

 労働者階級は、自らの解放をかちとるためにはブルジョア国家権力を打倒して、自分自身の政治権力を打ち立てなければならない。

それは、議会を通じた政権交代などでは断じてない。蜂起したプロレ
タリアートは、現在の国家機構を徹底的に粉砕して解体した上に、これまでの国家とはまったく異なる新しい型の国家をプロレタリア独裁権力として打ち立てる。そのもとで、資本家階級の私有財産とされてきた社会的生産手段の一切を労働者階級の手に奪い返し、共産主義社会の建設に向かって全社会を再組織していくのだ。

 今日、連合はもとより日本共産党や社民党も、塩川一派も、資本主義救済に走るあらゆる潮流がこぞってこのことを否定し、革命への敵意をむきだしにしている。革共同は、今やスターリン主義の発生はレーニン主義にあるなどと言い出した塩川一派の転落と敵対を断じて許さない。1871年のパリ・コミューン、1917年のロシア革命が切り開いた道を断固として進む。そしてレーニンとボルシェビキ党が挑戦して最後までやりぬけなかった闘いを、われわれの手で完遂する。

 労働者階級は、プロレタリア革命をやりぬくために自らを独自の党に組織する。党は労働者階級の一部であり、その最高の団結形態であり、最も鍛えぬかれた前衛である。革命は、この党が労働者階級全体を獲得し、全労働者の団結とその一人ひとりの自己解放への爆発的な決起を引き出すことによって勝利する。そのためには、党と労働組合の結合が不可欠である
〈解説〉(1)まず第6項目で、プロレタリア革命とは
   労働者階級による政治権力の奪取から始まることを提起し、
   プロレタリア革命がなぜ暴力革命なのか、プロレタリアートの独裁とは何なのか、
   それは旧来の国家とどう違うのか、
   プロ独のもとでの共産主義社会建設への前進はどのように闘いとられるのか、
といった問題を提起している。ここで出しているのは、『共産党宣言』や『国家と革命』の内容そのものであり、1917年ロシア革命の勝利とその後のレーニンとボルシェビキ党の七転八倒の闘いのなかで実践的につかみとられてきた内容である。

 プロレタリア革命とは何かを理解するには、
プロレタリア独裁とは何かを理解しなければならない。われわれはこの点て、みずからを再武装する必要がある。7月テーゼをめぐる議論と塩川一派の脱落・逃亡は、まさにこの「プロ独」の理解においてまったく誤った見解が革共同自身のなかに生まれていたことを示した。同時に、これから党が獲得しようとしている青年労働者や学生に、プロレタリア革命とはこの第6項目に書いてあることをやることだと真っ向から提起していく必要がある。すなわち、労働者階級による政治権力の奪取とは、現在の議会制度のもとでの政権交代などでは断じてなく、まさに暴力革命=プロ独の樹立としてのみ闘いとられることをはっきりさせることである。また資本の支配は国家による政治支配・階級支配として貫徹されている以上、政治権力の奪取ぬきに、労働者が職場生産点を支配するだけでは革命にはならない。プロレタリア独裁の「独裁十という言葉が何を意味しているか、そのもとで搾取のない、差別も抑圧もない社会がどのようにして闘いとられるのかもはっきりさせなければならない。

 今日、最末期の資本主義の耐えがたいまでの搾取と抑圧と腐敗に怒りを燃やし、闘いに続々と決起しはじめている多くの労働者にとって、これらのことはあらかじめ自明のことではまったくない。綱領ではこれ以上ないほどの短い言葉に凝縮されているが、この
基本内容を全階級・全大衆に向かって真っ向から正しく豊かに提起できる力を全同志がわがものとしていくことが求められる。

 なぜなら、プロ独の樹立はもはや
遠い将来の問題では断じてなく、今日のわれわれがまさに直面する現実の課題に浮上してきているからである。そして、資本への怒りにうち震えている圧倒的多数の労働者が、「この社会はこうすれば変えられる」との確信をつかんだとき、労働者階級の底の底からの階級的力が文字どおり全面的に解き放たれてくるのである。
(7) 革命の勝利にとって決定的なのは、労働者階級の党の建設である。マルクス主義を歪曲したスターリン主義は、党を、現実の労働者階級の外部に、階級の上に立つ特別の集団として位置づけてきた。だが『共産党宣言』も言うように、プロレタリアートの党は、労働者階級全体の利益から切り離された利益をもたない。また特別の原則を立てて、その型に労働者階級の現実の運動をはめ込もうとするものではない。労働者階級はその闘いをとおして、自らの力で党をつくりだす。党とは、労働者階級の権力樹立とそれをとおした共産主義の実現を直接に目指す共産主義者の政治的結集体である。したがって党は、労働者階級の一部であり、その階級意識を最も鋭く体現する最高の団結形態であり、最も鍛え抜かれた階級の前衛である。

 この党建設は、資本との絶対非和解を貫く労働者階級の階級的団結の形成を一切の軸にすえて闘う中でこそかちとられる。現代においては、何よりも、闘う労働組合をよみがえらせることと一体で形成・確立されるものである。

 労働者階級は党をつくりだすことで、自らを一個の政治勢力として登場させる。党は階級闘争の先頭に立ち、その中でつねに労働者階級の部分ではなく全体の利害を代表し、運動の現在だけでなく未来を体現し、社会革命の諸条件とプロレタリアートの歴史的使命を全階級の前に正面から提起して闘う。労働者階級はこの党を中心にすえて、資本家階級とその国家権力によって加えられるあらゆる圧殺攻撃を打ち破り、労働組合を基礎とした階級全体の団結を強化し発展させ、権力奪取のための一斉武装蜂起に向かって、その勝利に必要な一切を意識的・計画的に準備していくのである。この党はしたがって、本質的に非合法・非公然の党として、同時にマルクス主義の党、世界単一の労働者階級の党として建設される。
〈解説〉(2)第7項目について、第8項目労働組合についての規定である。第1次草案ではこの順序が逆になっていた。第2次草案以降、これをひっくり返して党の問題から書くとした。ここには重要な考え方の転換と発展的再整理があることを提起しておきたい。

 われわれが、プロレタリア革命における
労働組合の決定的な位置と役割を明確にして綱領の中心にすえたのは、革共同の歴史はもとより、国際共産主義運動の歴史上もかつてないことである。まさに革共同が、80年代国鉄分割・民営化攻撃にたいする動労千葉を先頭とした闘いの決定的意義を日本階級闘争と革共同自身の歴史の中に位置づけなおし、動労千葉労働運動に体現される階級的労働運動の実践に党全体が突入するなかで、他方ではロシア革命時におけるレーニンとボルシェビキ党の苦闘、そこでの労働組合論の革命論的確立に学ぶなかで、ついに到達した歴史的地平である。

 しかしこの地平に到達したことは、その地平から逆に、
労働者階級にとって党とは何かをその根本に立ち返ってつかみ直すことを求めるものであった。

  プロレタリア革命の本質的な目的意識性が党を絶対に必要とする
。そして革命は、
  この党が労働者階級の全体を丸ごとみずからのもとに獲得し、その自己解放への爆発的な決起を引き出すことによってこそ達成される。
  そのためには、
党と労働組合の結合が不可欠である。

 党の目的意識的闘いと結合して、労働組合がマルクスの言う「社会主義の学校」、レーニンの言う「共産主義の学校」としての役割を果たすことによって、まさに
全労働者がみずから革命の主体となり、プロレタリア独裁の担い手となり、社会の真の主人公として登場することが可能になる。すなわち、党の本質とその絶対不可欠性を原理的にハッキリさせることによって、党と労働組合の関係、労働組合の重要性もいっそう明白になったのである。
(8) こうした党を建設し、労働者階級の革命的な階級形成をかちとっていく上で最も重要なことは、労働組合の存在と役割である。労働組合の革命的役割を復権することこそ、マルクス主義をよみがえらせる闘いの核心である。

 
労働組合は、労働者が団結して資本と闘う武器であり、労働者階級の最も基礎的な団結形態である。第1インターナショナルの決議「労働組合、その過去・現在・未来」は、「労働組合は、資本と労働のあいだのゲリラ戦のために必要なのであるが、賃労働制度そのものと資本の支配を廃止するための組織された力としてより一層重要である」と提起した。すなわち、労働組合は、党の闘いを媒介として、職場生産点における資本との日常的な闘いをとおして個々の労働者を階級として団結させ、革命の主体として打ち鍛える「社会主義の学校」(マルクス)である。そしてその団結の力をもって、職場の支配権を資本家階級の手から実力で奪い取り、社会的生産を支配していく力を獲得する。この労働者階級による職場生産点の支配とその全社会的な拡大こそ、ブルジョア国家権力の打倒=プロレタリア革命の勝利を保障する決定的条件である。

 さらに労働組合は、プロレタリア独裁を支える<党・労働組合・ソビエト>という三つの柱の戦略的一環を形成し、全労働者にとっての「共産主義の学校」(レーニン)となり、階級対立の廃止と共産主義社会建設への前進を切り開いていく土台となる。

 帝国主義とスターリン主義のもとではしかし、資本に飼いならされた労働貴族や体制内改良主義の支配のもとで、
労働組合の革命的役割は否定され、組合は逆に資本の労働者支配を支える一手段に変質させられてきた。この現実を現場労働者の決起をもって打ち破り、その本来の姿を圧倒的によみがえらせることが今こそ求められている。
 第四に、プロレタリア革命における労働組合の革命的役割を明確にし、労働組合をめぐる闘いの決定的意義を、マルクス主義の原点に立ち返って明らかにしたことである。

 労働者階級は、プロレタリア革命をやりぬくために自らを独自の党に組織する。党は労働者階級の一部であり、その最高の団結形態であり、最も鍛えぬかれた前衛である。革命は、この党が労働者階級全体を獲得し、全労働者の団結とその一人ひとりの自己解放への爆発的な決起を引き出すことによって勝利する。そのためには、
党と労働組合の結合が不可欠である。

 労働組合とは、労働者が団結して資本と闘う武器であり、労働者階級の最も基礎的な団結形態
である。労働者は資本の無制限の搾取と日々闘って自分自身と家族の生活を守りぬくために、労働組合を必要とする。だが労働組合は、資本との日常的なゲリラ戦を闘うために必要なだけではない。賃金奴隷制そのものを廃止し、資本の支配を打ち倒すための労働者階級の組織された力として、より決定的な意義をもつ。

 労働組合のこの本来の姿はしかし、帝国主義とスターリン主義の支配のもとで徹底的に否定されてきた。労働組合は労働者の経済要求の改良主義的実現のための組織であり、労働組合と革命運動を結びつけるなどとんでもないという考え方が、逆に労働運動の「常識」として横行してきた。労働組合はもはや労働者が資本と闘う武器でさえなくなり、一握りの労働貴族が資本の手先となって現場労働者を支配する手段にまで変質した。

 この現状を真っ向からぶち破って、闘う労働組合の本来の姿を全世界的によみがえらせる中にこそ、21世紀のプロレタリア世界革命をたぐり寄せる最大の戦略的課題がある。この闘いを、最先頭で切り開いているのが動労千葉労働運動であり、11月労働者集会に結集する全国・全世界の闘う労働者・労働組合なのである。

 今日、世界大恐慌が爆発し、新たな侵略戦争・世界戦争の危機が深まる中で、労働組合と労働運動をめぐって革命と反革命との大激突が闘われ、その成否が革命の成否を決する情勢に入っている。綱領草案は、この問題を綱領的次元でとらえ返し、現代におけるプロレタリア革命の核心問題として位置づけたのである。このことは、革共同がついに到達した歴史的地平である。

〈解説〉(3)党と労働組合の関係をこのようにつかみ直したことは、われわれ自身のなかにあいまいなまま残されていて、06年の「党の革命」をとおして改めて自覚させられた、党についてのスターリン主義的な概念、その残滓(ざんし)を最終的に吹き飛ばすものとなった。

 
スターリン主義というものを、現実の労働者階級の外部に、階級の上に立つ特別の集団とみなしてきた。

 党と階級との関係を、
労働者階級が党をつくりだすのではなく、党とその指導部(労働者から遊離した知識人を中心とする)が現場の労働者を上から啓蒙し、教育・指導する関係にすりかえてきたのがスターリン主義である。これはマルクス主義ではない。

 綱領草案は、この誤った思想を払拭し、『共産党宣言』の原点に立ち返り、
「党は、労働者階級の一部であり、その階級意識を最も鋭く体現する最高の団結形態であり、最も鍛え抜かれた階級の前衛である」と規定した。そして、この党建設は、職場生産点における資本との絶対非和解を貫く労働者階級の階級的団結の形成を一切の軸にすえて闘うなかでこそかちとられるひと、今日では闘う労働組合を甦らすことと一体でかちとられることを明確にした。

 さらに、この党は、労働者階級がみずからを一個の政治勢力として登場させるものであり、労働者階級の権力樹立とそれをとおした共産主義の実現に向かって、ブルジョア国家権力との死闘を貫きながら、革命の勝利に必要な一切のことを意識的・計画的に準備していくところにその最大の任務がある。したがって党は、本質的に非合法・非公然の党、マルクス主義の党、世界単一の労働者階級の党として建設されることを確認した
〈解説〉(4)これにたいして、労働組合とは何か労働組合は、労働者が団結して資本と問う武器であり、労働者階級の最も基礎的な団結形態である。これはマルクス主義の根幹にかかわる問題である。すなわち労働組合は、資本によって絶えざる分断と対立・競争のなかにたたき込まれている労働者を、階級として一つに団結させブ資本の無制限の搾取と闘って生き抜くための日常的なゲリラ戦を闘う。と同時に、その日常的な闘いをとおして賃金奴隷制そのものの廃止をめどして闘う革命の主体へと労働者をうち鍛え、資本の支配をうち倒すための労働者階級の決定的な「組織された力」となる。労働者階級が社会的生産を支配していく力を獲得していく第一歩は、労働組合による職場支配権の確立から始まるのだ。これが第1インターナショナルの創立にあたってマルクスが提起した労働組合の本来の姿である。

 だが、
帝国主義とスターリン主義のもとで、とりわけ戦後の半世紀において、労働組合のこの革命的役割は長期にわたって否定されてきた。労働組合は単に労働者の経済要求の改良主義的実現をめざすものでしかなく、革命運動とは無関係だという話が労働運動の「常識」として横行してぎた。さらに進んで今日では、組合は逆に資本の労働者支配を率先して支える機関への変質を深めている。革命をやるためには、この現状を根底から覆し、労働組合を労働者の手に取り戻さなければならない。
〈解説〉(5) 動労千葉労働運動の歴史的意義は、この現実を真っ向からぶち破って、労働組合の本来の姿をついに現代に甦らせたことにある。それはマルクス主義の核心点における復権である。しかも、世界の労働者に襲いかかった新自由主義攻撃とその最先端で対決し、これを真正面からうち破っていく闘いをとおして切り聞かれたものである。ここに動労千葉労働運動の普遍性があり、動労千葉が今日、全世界の闘うプロレタリアートの結集軸となる根拠がある。

 そして重要なことは、この動労千葉労働運動は、単なる戦闘的労働運動としてあるのではない。
反帝・反スターーリン主義の綱領的立場を世界で唯一、明確にうち立てて活動してきたわが革命的共産主義運動の存在と闘いがあってこそ、今日の勤労千葉は生まれたのだ。動労千葉という労働組合のもつ力の根源は、その中心にある党の細胞の力によって規定されている。日本の一地方の「点」

のような、数だけ見ればじつに小さな労働組合が今日、世界を動かす力をもつにいたっているの、それがスターリン主義によるマルクス主義の解体を打ち破って、その日常的実践の中に19世紀以来の国際労働者階級の闘いの革命的魂を甦らせ、発展させて、労働組合運動を同時にプロレタリア自己解放闘争そのものとして闘いぬいているからだ。

 労働組合の変質や体制内的な現状と徹底的に闘い、労働組合の革命的役割を復権させること、動労千葉のような組合を無数につくりだすことは、革命にとって、党建設と並ぶ最重要課題である。この点でのブレークスルー(困難や障害を突破すること。また、その突破口。今の状況を一気に変えてしまう様な、発見とか発明。画期的な仕事。ガンの治療薬が見つかったとか、エイズが治るようになったとかが実現すれば、それはどでかいブレイクスルーです)をこの秋、絶対に実現しよう。

  21世紀革命の課題
〈解説〉最後の第4章は、6つの項目(9-14)からなる。
(9) 今日、全世界の労働者に求められているのは、大恐慌と戦争への対決である。その最大の焦点は、労働組合と労働運動をめぐる革命と反革命との激突にある。

 大恐慌の爆発は、帝国主義戦争を不可避とする。この戦争は、労働者の階級的団結が徹底的に破壊され、労働組合が資本家階級の行う戦争に率先協力する機関に変質させられることによって可能になる。これが第1次大戦と第2次大戦の歴史的教訓である。今まさに全世界で、帝国主義の戦争と民営化・労組破壊攻撃に対して絶対非和解で闘うのか、これに屈服するのかという形で、労働組合と労働運動の進むべき道をめぐる一大分岐と激突が始まっている。それは同時に、プロレタリア革命に恐怖して登場してくるあらゆる反革命勢力、ファシスト勢力との激突である。ここで労働者階級が屈服せずに断固として闘いぬくならば、闘う労働組合と階級的労働運動を全世界的規模でよみがえらせ、労働者階級による権力奪取への道を直接にこじ開けるものとなる。
〈解説〉(1)第9項目は、大恐慌と戦争をプロレタリア世界革命に転化するうえで全世界のプロレタリアートが普遍的に直面している問題として、労働組合と労働運動をめぐる一大分岐とそこでの激突に勝ちぬくことを死活の課題として提起している。これは第1次大戦と第2次大戦の歴史的教訓でもある。労働組合と労働運動を革命派が握るか、反革命の側か制圧するか。プロレタリア革命の成否はこの一転にかかっている。

 今日、帝国主義の戦争と民営化・労組破壊攻撃にたいして絶対非和解で闘うのか、これに屈服して逆にその手先に転落するのか。このことが世界の労働者にひとしく問われている。これこそ、革命か戦争かを分かつ分岐点である。ここでの激突に、絶対に勝ちぬこうということである。

(10) この闘いは同時に、帝国主義とスターリン主義のもとで抑圧民族と被抑圧民族に分断されてきた労働者階級が、プロレタリアートとしての国際的=階級的団結を回復していく闘いである。民族・国籍・国境を越えたプロレタリアートの階級的団結こそ、帝国主義による侵略戦争・世界戦争を実力で阻止し、プロレタリア世界革命を現実にたぐり寄せるものである。
〈解説〉(2)第10項目では、帝国主義とスターリン主義のもとでの民族・国籍・国境による分断をうち破って、プロレタリアートの国際的=階級的団結を回復するために闘うことを、現代革命のきわめて重要な課題として提起している。第11項目では、同じく農業・農民問題の真の解決がプロレタリア革命の大きな課題であり、労農同盟を形成して闘うことの決定的意義を綱領的に確認している。

 この二つの項目は、1917年ロシア革命においてレーニンとボルシェビキ党が苦闘しつつ切り闘いていった地平を、ヽわれわれが今日的に継承し、さらに発展させていく立場と決意をしめすものである。
(11)資本主義・帝国主義の打倒は今や、農民を始めとした勤労諸階級・諸階層の人民にとって、生き続けるためのきわめて切実な要求となっている。農業・農民問題の真の解決はプロレタリア革命に課せられた大きな課題であり、農民の革命的決起は、プロレタリアートの勝利を決するうえで決定的な位置をもっている。プロレタリア革命における労農同盟の巨大な意義を明確にして闘う。
↓ 以下、次号
(12)国際帝国主義の最弱の環は日本帝国主義である。
 経済大国日帝の実体は米帝の世界支配によりかかった脆弱なものでしかない。日本の帝国主義としての最大の破綻点は、戦後憲法体制下の労働者支配の危機性と、安保・沖縄問題、すなわち日米安保同盟関係の矛盾と危機にある。世界大恐慌下でその矛盾と危機はいよいよ爆発点に達していく。これが生み出す巨大な情勢を日本革命の勝利に転化することは急務である。

 今日すでに日本帝国主義は体制的危機に陥っている。そのため日帝は、帝国主義侵略戦争への体制を強化し、安保・沖縄攻撃、改憲攻撃、民営化と道州制、労組破壊の攻撃を強めてきている。しかし、日帝は今や財政破綻国家であり、その政治支配体制は崩壊的危機にひんしている。戦後革命期以来、最大の革命的情勢が到来したのである。今や一切は、帝国主義のもとで戦争・失業・搾取・収奪・病苦・虐殺の地獄の苦しみに突き落とされるのか、それともプロレタリア革命によって日本帝国主義打倒、日帝国家権力打倒を闘いとり、社会主義への道を切り開くのか――ここにかかっている。この戦争か革命かの帰趨は、すぐれて労働組合・労働運動をめぐる攻防での労働者階級の勝利にかかっている。

 資本家的政治支配、階級支配が解体的動揺に陥る中で、天皇制は帝国主義ブルジョアジーの反革命的結集のシンボルとなる。労働者階級はプロレタリア革命の一環として、天皇制の一切の形態を粉砕し、根こそぎに一掃する。

 (13)

 日本革命の勝利は、朝鮮半島の南北分断打破・革命的統一をめざす朝鮮プロレタリアートの闘いと連帯し、また中国スターリン主義打倒をめざす中国プロレタリアートの闘いと連帯してかちとられる。そしてこの勝利は、帝国主義の総本山であるアメリカ帝国主義の打倒へ向けたアメリカ労働者階級の歴史的決起と結合して、今日の大恐慌をプロレタリア世界革命の勝利に転化する突破口となる。

 (14)

 われわれの基本精神は、マルクスとエンゲルスが『共産党宣言』の末尾に記した次の言葉にある。
 「共産主義者は、自分たちの見解と意図を隠すことを軽蔑する。共産主義者は、自分たちの目的が、これまでの一切の社会秩序の暴力的転覆によってしか達成されえないことを、公然と宣言する。支配階級よ、共産主義革命のまえに震えあがるがよい! プロレタリアは、この革命において鉄鎖以外に失うものは何もない。プロレタリアが獲得すべきは全世界である。万国のプロレタリア、団結せよ!」
 2009年 秋 刊『前進』(2410号5面1)(2009/10/05 )
半世紀の闘いの到達点
 25全総の開催と綱領草案採択は、革共同半世紀の闘いの到達点であり、新たな巨大な飛躍への出発点である。
 革共同の創立以来、この50年間をわれわれは、反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命の旗を高く掲げ、社・共に代わる革命的労働者党の建設をめざして一心不乱に闘いぬいてきた。60年安保闘争、70年安保・沖縄闘争、大学闘争や三里塚闘争など日本階級闘争の最前線に一貫して立ち続け、闘いを最先頭で牽引(けんいん)してきた。日帝権力による組織絶滅型の大弾圧を獄内外の団結によって断固としてはねのけ、反革命ファシスト集団・カクマルの白色襲撃との20年にわたる血みどろの内戦をも戦いぬいて、完全勝利をかちとってきた。

 こうした様々な試練をくぐりぬける過程で自らの内部に生じた誤りやゆがみも、労働者同志の決起を先頭に、闘いの中でのりこえてきた。そして今日、動労千葉労働運動の不屈の前進と結合し、綱領草案の発表をもって、党建設の新段階に突入したのである。

 われわれは今や、自らの党としての「途上性」に自分自身の手で終止符を打つ。そして本物の革命的労働者党として、プロレタリア世界革命の勝利に責任をとる共産主義者の党として、一点のあいまいさもなく立ち切ることを宣言する。そして職場生産点を始めとしたあらゆる闘いの現場で全責任を引き受けて闘う中でこそ、そこで明らかになる自己の未熟さや弱点と徹底的に対決し、のりこえ、飛躍につぐ飛躍を実現しながら進むのだ。
 日本と世界の労働者、とりわけ青年労働者と学生に訴える! 今こそ革共同の旗のもとに結集し、21世紀革命の実現という前人未到の課題に向かってともに総決起しよう。最後に勝利するのはわれわれだ。ともに闘おう。

<貧困率>日本15.7% 先進国で際立つ高水準 10月20日13時2分配信 毎日新聞
長妻昭厚生労働相は20日、国民の貧困層の割合を示す指標である「相対的貧困率」が、06年時点で15.7%だったと発表した。日本政府として貧困率を算出したのは初めて。経済協力開発機構(OECD)が報告した03年のデータで日本は加盟30カ国の中で、4番目に悪い27位の14.9%で、悪化している。日本の貧困が先進諸国で際立っていることが浮き彫りとなった。

 相対的貧困率は、国民の年収分布の中央値と比較して、半分に満たない国民の割合。今回政府はOECDの算出方法を踏襲した。06年の17歳以下の「子供の相対的貧困率」は14.2%で、同様に03年のOECDデータの13.7%(30カ国中、19位)より悪化している。

 03年のOECDデータで貧困率がもっとも悪いのは、メキシコ(18.4%)で、トルコ(17.5%)、米国(17.1%)と続く。最も低いのはデンマークとスウェーデンの5.3%。

 長妻厚労相は「OECDの中でもワーストの範ちゅうに入っており、ナショナルミニマム(国が保障する最低限度の生活)と連動して考えたい。来年度から支給する子ども手当で貧困率がどう変化するかもシミュレーションしていく」と述べた。【佐藤浩】
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4654.html
06年の貧困率、15.7%=97年以降で最高-改善策検討へ・厚労省 10月20日13時17分配信 時事通信
 厚生労働省は20日、全国民の中での低所得者の割合や経済格差を示す「相対的貧困率」を初めて公表した。国民生活基礎調査を基に、2006年から3年ごとにさかのぼって4回分を算出した結果、06年は03年比0.8ポイント増の15.7%で、1997年以降最も高い数値だった。また、17歳以下を抽出した「子どもの貧困率」は同0.5ポイント増の14.2%だった。

 長妻昭厚労相は同日の閣議後記者会見で、今後、削減目標を設定する考えを示すとともに、「子ども手当を含めて数値を改善する政策を打ち出したい」と語った。

 相対的貧困率については、経済協力開発機構(OECD)が加盟国について定期的に算出し、公表しているが、日本政府はこれまで、正式な数値を出していなかった。民主党はマニフェスト(政権公約)で貧困の実態調査と対策を掲げていた。

 戸塚、樋口らのJR総連=松崎革マル擁護運動を粉砕しよう! 

 国鉄分割・民営化での動労革マル=松崎の大裏切りはどうあがいても絶対消せない。しかし、いま戸塚秀夫、樋口篤蔵らを先頭に、動労の裏切りは「組織を守るため、階級的労働運動を守るための一つの戦術」と「擁護論」を展開し、「JR総連は国労の採用差別事件に対し人権という視点からも解決しなければならない、と言っている」「JR総連との共闘を」と国鉄闘争陣形の中で蠢き、1047名闘争破壊の策動を行っている。絶対に許すことはできない。今回「国鉄分割民営化とは何だったのか、動労革マルは何をやったのか」を、動労千葉の映画「檄」の一部と、当時のNHK報道で紹介する。

動労千葉を支援する会のホームページから転載

10月19日(月)
夕食は焼き鯖 マグロ・カマ焼き イカ沖漬け
 フィリピンの人が作った夕顔(カンピョウ)
料理。フィリピンでは常食とか。


豚汁 →

10月18日(日)
ジュゴンの家 超発展的閉店します!!
 リサイクルショップ、ジュゴンの家は10月
いっぱいをもって閉店することになりました。
 これからは、うるまユニオン(沖縄北部合同労働組合)として、沖縄、全世界の労働者階級に根を張り、闘っていきたいと思います!!

 今まで、ジュゴンの家を支えてくださって、本当にありがとうございました。これからも、うるまユニオンへの御支援、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。

 道州制、米軍再編をぶっ潰す本当の団結を求めて闘うぞ!!!!

全労働者は11・1労働者集会、日比谷へGO!!

動労千葉を支援する会のホームページから転載

大変なことが起きようとしている

 労働者の置かれた現実は想像を絶する酷さだ。
 大恐慌の「二番底」が迫っている。
 新聞に生活保護世帯が4割にものぼる公立高校の話が載っていた。
 怪我をしたり、病院に行くお金がなくて毎日保健室に通ってくる子、昨日から何も食べてなくて体育の時間にへたり込んでしまう子。

失業率は過去最悪の5・7%.就職したいがどこもなくて就職活動をあきらめてしまっている人が410万人
日本の実質的な失業率はすでに13%にものぼる。
「企業内余剰人員」と呼ばれ、首切りに怯えている労働者が607万人。
生活保護世帯が実に121万世帯。

 国際機関の調査では、正当な雇用契約も社会保障もない奴隷的労働に従事している労働者が、全世界の雇用人口の6割にのぼり、 やがて7割になろうとしていると言う。

 銀行や大企業は株や金融派生商品の取引で空前の利益をあげ、そのバブルが崩壊すれば何千何万という労働者がさらに首を切られ、 その企業を政府が何百兆円という税金を注ぎ込んで救済する。

石が浮かんで木の葉が沈むこの現実。


  民営化、競争原理、「痛みを我慢すればやがて豊かな社会がやってくる」―こんな掛け声のもとに進められてきた新自由主義政策によって、社会は崩壊し、貧困
が蔓延し、人間が人間として生きていく ことができなくなった。
 問題は労働組合の総屈服だ。今こそ怒 りの声を結集しよう。11・1集会へ!
ここをクリック

東京新聞の記事
広がる子どもの健康格差
 病院に行けず、保健室で治療も


①今、日本の子どもの7人にひとりが「貧困」に苦しんでいます
②「自己責任」と新自由主義教育
③官製ワーキングプア
④急増する非正規公務員
⑤外国人労働者 派遣切りに抗議
⑥派遣切りにストライキ

⑦"奨学金が返せない" 学業を断念する若者
⑧授業料を滞納する生徒が増加
神奈川県二宮高校

ここをクリック

国鉄1047 名解雇撤回!
JRは運転士登用差別事件最高裁判決を守れ!
不当配転、組合つぶしを許すな!

動労千葉を支援する会のホームページから転載

広島の青年教育労働者 「8・6処分」に怒りの反撃
 原爆の日の8月6日に設定されていた官制研修(10年目研修)に参加しなかったとして、広島の青年教育労働者・倉澤憲司さん(8・6ヒロシマ大行動よびかけ人)に戒告処分を発した広島県教委(榎田好一教育長)に対し、怒りの大反撃が始まった。10月15日、倉澤さんと「倉澤さんへの『8・6処分』を撤回させる会」は、広島県人事委員会への不服申し立てと県教委への抗議申し入れを行った。

当日朝には県教委のある県庁舎に「不当処分を撤回せよ」と訴えるビラをまき、800人以上の職員が次々とビラを受け取った。抗議申し入れと記者会見には、年休をとってかけつけた広教組の組合員や青年部員、地域の労働者、被爆二世、長年8・6ヒロシマ大行動のよびかけ人をつとめてきた広大名誉教授の北西允さんら20人を超える人々が集まった。

 県教委事務室で行われた抗議申し入れでは、まず「撤回させる会」を代表して広教組の組合員が抗議文を読み上げた。続いて倉澤さんが、年休権を侵害した今回の処分の不当性を全面的にあばき、「8・6」という日にあえて研修日を設定した広島県教委の反動的政治性、階級的労働運動への敵対を徹底的に弾劾した。とくに多忙化攻撃をしかけながら「処分書を市教委まで取りに来い」と言ってきた教委の姿勢を語気を強めて追及。「文部省是正指導」以来、教育現場のことなどそっちのけで不起立闘争弾圧、組合破壊、思想管理・統制のみに汲々としてきた県教委への怒りを爆発させた。県教委職員は神妙な面もちで聞き入るしかなかった。反戦被爆者の会・下田礼子さんの「被爆地の教師が被爆の日に、8・6ヒロシマ大行動に参加することが悪いなどということは、私たち被爆者の平和運動をつぶすことになります。そのことのほうが不当だと思います」というメッセージが紹介され、被爆二世の労働者は「今回の処分は、ヒロシマと全世界の反戦反核をたたかう労働者への挑戦状だ」と処分撤回を迫った。

 抗議申し入れ、記者会見の後、「倉澤さんへの『8・6処分』を撤回させる会」の初会合をもち、広島県内を物販オルグ中の動労千葉の高石さんもかけつけ、動労千葉もともに闘うと倉澤さんを激励した。

 倉澤さんへの8・6処分に対して、広教組本部は「個人的な問題だから組織としては取り組まない」とし、県教委に「遺憾の意」のみを表明しただけだ。一人の組合員への不当な処分・弾圧を全組合員への攻撃だとして、団結して闘うのが労働組合ではないか。広教組本部の屈服の中で、しかし現場組合員は、倉澤さんの決起に勇気づけられ、こんな処分は絶対に許せないと処分撤回署名に応じ、怒りのメッセージを続々と寄せている。

 倉澤さんへの処分撤回の闘いを、現場組合員の積年の怒りを爆発させ、職場・地域から階級的団結をつくっていく闘いに発展させよう。何よりもこの闘いを11・1労働者集会への教労1000人組織化のバネにしよう。そしてオバマに「ノーベル平和賞」、闘う広島の青年教育労働者には「戒告処分」という許しがたい現実を全国、全世界の労働者に暴露し、大恐慌と新たな世界戦争情勢の切迫下で焦点化する「核」「ヒロシマ」をめぐる帝国主義と全体制内勢力との攻防に勝ち抜いていこう。(広島R・H)

※「倉澤さんへの『8・6処分』を撤回させる会」(連絡先:8・6ヒロシマ大行動実行委員会 広島市中区幟町14-3-303 電話・FAX082-221-7631)
 年会費1口1000円(郵便振替口座01360-1-62222  通信欄に「撤回させる会」と書いて下さい)
動労西日本が連帯行動、10・16JR広島車両所前で宣伝戦!
 10月16日午後5時から、動労水戸第4波ストおよびJR東日本本社緊急抗議行動と連帯して、動労西日本と動労千葉を支援する会・広島の仲間は、大江委員長を先頭に、広島におけるJR総連・貨物労組の牙城であるJR貨物・広島車両所の門前に登場した。「動労西日本」と「11・1労働者集会」の赤い幟を林立させて、旧執行部の脱落・逃亡を粉砕して再建を勝ち取った動労西日本の本部情報と11・1集会ビラを配布した。

 JRの職場では、今も露骨な不当労働行為、団結破壊攻撃が続いている。運転士の国家資格をもちながら、動労水戸や動労千葉の組合員であるというだけの理由で20年以上も運転士に発令しないという露骨な差別事件で、最高裁の勝利判決をかちとった。ところがJR東日本は、判決を守るどころか、それを逆手にとって、動労水戸の組合員を通勤に4時間もかかる職場で運転士に発令しようとしている。千葉では、動労千葉の車両検査係を業務から外し、組合役員を狙い撃ちで配転する攻撃がかけられている。こんな卑劣なやり方は絶対に許せない。この攻撃に対し水戸、千葉の仲間は何度ものストライキに立ち上った。しかし、闘いはこれからが正念場だ。

 西日本では尼崎事故をめぐり、事故調査委会の委員に飲食接待を繰り返し、報告書を改ざんさせようとしていたばかりか、意見聴取会の「公述人」に見解の変更を求めて賄賂を送っていたことが明らかになっている。107名の乗員・乗客の生命を奪っておきながら事実を隠ぺいすることしか考えていなかったのだ。東日本の信濃川での不正取水問題など、違法行為が平然と繰り返されている。

 事故や車両故障が多発し、安全は崩壊しようとしている。これが民営化の結果もたらされたものだ。、国鉄分割・民営化は戦後最大の労働運動解体攻撃だった。その結果もたらされたのは1000万人をこす労働者が非正規職に突き落とされる現実だ。そして今また、社会保険庁解体・1千名の首切りをはじめ、道州制導入をめぐり、「国鉄方式」で公務員労働者360万人を一旦解雇し、選別再雇用するという究極の民営化=労組破壊攻撃がかけようとしてる。すべての労働者の怒りの声の先頭に国鉄1047名闘争の旗をおし立てて闘おう!10・16行動から11・1労働者集会に攻めのぼろう。広島から、動労西日本の仲間を先頭に、巨万の隊列を、東京・日比谷に登場させるぞ!(T.N)

10月17日(土)
今日のストライキ
・ビラまき少年隊。午後には南口にも登場。
・地域で働く、タクシー労働者。「いまの社会は本当に間違っている!!」「11月1日、乗務が入っていなかったらいくよ!!」

 だ  ん   け  つ
2009年10月17日
№221
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11
JRは最高裁判決を守れ!
JR東日本本社に怒りの抗議行動
 動労千葉・動労水戸・動労連帯高崎の3組合が呼びかけたJR東日本本社への緊急抗議行動が10月16日、きわめて意気高く闘い抜かれた。組合員たちは、JR資本への積もりに積もった怒りを爆発させ、新宿の街を揺るがした。闘う国労組合員、仕事を終えた労働者、学生も続々と駆けつけ、緊急の呼びかけであったにもかかわらず参加者は280人にふくれあがった。動労水戸はこの日、全組合員がストライキに決起してJR本社前に集まった。真っ赤な「動労水戸」の組合旗が、ひときわ存在感を示した。

 午後5時、運転士登用差別事件の当該である動労水戸・木村郁夫書記長のリードでJR東日本本社前での抗議行動が始まった。「JRは最高裁判決を守れ!」「不当労働行為を認め謝罪しろ!」「新たな不利益強制、組織破壊を許さないぞ!」。夕方のラッシュでごった返す新宿駅南口は闘う労働者によって制圧され、圧倒的な解放感の中で「11・1労働者集会」のビラがどんどん手渡された。動労水戸の石井真一委員長は「いま9人の組合員が、まったくデタラメな研修を強制されている。絶対に許すことはできない! さらに攻撃を続けるなら、われわれは徹底的に闘い続ける」と戦闘宣言をたたきつけた。動労総連合の川崎昌浩書記長は「いま日本中で労働者が次々と首を切られている。数万人、数十万人、百万人単位だ。こんな状況に労働者を突き落としたのは誰なのか! この社会に渦巻く怒りを11・1日比谷に総結集し、巨大な反撃を開始しよう」と訴えた。

 
新宿中央公園に移動した参加者は、デモに先立って集会を開催した。動労千葉の田中康宏委員長は「運転士登用差別裁判で勝ったのはわれわれだ。当該の動労千葉や動労水戸の仲間たちは、23年前に一生懸命勉強して運転士の免許を持ってるです。それを"動労千葉や動労水戸にいたら絶対に運転士にはしない"と差別を続け、最高裁で負けてもひどい不当労働行為を続けている。片道4時間もかかる運転職場に異動を迫って"最高裁判決の履行だ"なんて言っている。はらわたが煮えくりかえる思いだ。千葉では、安全も何もかも放り出し、ベテランの組合

員を検修業務から外して組織破壊攻撃を続けている。もはやJRの民営化体制は終わりだ。われわれは23年間、一切節を曲げずに闘い抜き、勝利してこの場に結集している。われわれは決して負けていない。ここで敵の攻撃をぶっ飛ばし、国鉄分割・民営化以来の一切の現実をひっくり返す反転攻勢に出よう」と訴えた。

 動労連帯高崎の和田山繁委員長は「高崎では派遣切りにあった労働者とも連携を強めて闘っている。JR総連カクマルも、ちんたらして元気がない。カクマルの牙城であった高崎でもチャンスが到来している」と発言。研修センターで闘っている動労水戸の組合員は、当局が強制している研修がいかにデタラメな内容であるかを怒りをこめて具体的に暴露し「現場に戻ったら、しっかり仇(かたき)をとらしてもらう」と述べた。最後に法大文化連盟の洞口朋子さんが、午後の法大解放集会での2学生不当逮捕を怒りをこめて弾劾し、「学生も連帯して闘う」と力強くアピールした。
 午後7時、JR東日本本社へのデモに出発した。公園で集会を見守っていた労働者が「がんばって来いよ!」と檄を飛ばす。赤旗を林立させて進むデモ隊に沿道から圧倒的注目が集まり、ビルの窓から身を乗り出して拳(こぶし)をあげる人もあらわれた。本社前にさしかかると、ひときわデモ隊の怒りは高まった。「JR東日本は謝罪しろ!」「組合つぶしを許さないぞ!」「1047名の解雇を撤回しろ!」。デモ隊は、意気軒昂とJR代々木駅までのデモを貫徹した。デモ解散地で動労水戸の辻川慎一副委員長が「われわれは"仲間を絶対に守る"という一点で4波のストにたちあがった。いまこそ動労総連合が多数派に飛躍する時だ。ハローワークは毎日、労働者の行列になっている。そこでも新たな団結と闘いが始まっている。"目の前の労働者が必ず立ち上がるんだ"という確信をもって11・1労働者集会にむけて突き進もう!」と総括を提起した。

 この日の行動は、力強い"行動のアジテーション"となって街頭を席巻した。国鉄闘争こそが〈民営化と労組破壊〉〈戦争と改憲〉に対して渦巻く怒りを総結集する戦略的闘いであることを鮮明に示された。「国鉄1047名解雇撤回!」の旗を高々と掲げ、11・1労働者集会1万人結集にむけて全力で突き進もう。(O)
10・9宮城労働者集会11月1万人結集へ高揚
 10月9日、仙台市内で「10・9宮城労働者集会」が65名の参加で勝ち取られた。基調報告には、道州制・民営化攻撃と闘わない労組執行部との路線的激突を開始した自治体労働者が立った。「自民党を倒した労働者の叫び・怒りと結びつき、労働組合が先頭に立って世の中を変える時代がやってきた。今日一番訴えたいのは、国鉄1047名解雇撤回闘争に団結して、首切り反対、戦争反対の日本の労働者の大きな決起をつくり出そうということだ。うちの組合の執行部は、首切り・賃下げを明言する市長と話をつけてやっていくとしているが、実際に働いている労働者が団結して闘うことが一番の核心だ。闘っても勝てない、労働者には力がないという労働組合を変えていこう。11・1全国労働者集会へ結集し、日本の労働者の闘いを示そう」と鮮明にうったえた。

 特別報告には、国労秋田闘争団の小玉忠憲さんが立った。「国鉄分割・民営化を絶対にゆるさない。JR会社と闘わないといって和解した国労本部をうち倒す。闘ってきた原告団の一部が情勢に負けて国労本部とくっついた。政治解決というが解雇撤回はない。国鉄赤字を作った張本人の小沢・鳩山に土下座するのは裏切りだ。11月1万人決起で資本と労働者の力関係をひっくり返そう。新自由主義にとどめさそう」1047名解雇撤回闘争の先頭に立つ小玉さんのアピールに万雷の拍手が寄せられた。

 年収100万円以下の青年の怒りのカンパアピールに続き、決意表明に次々と労働者・学生が立った。「現場の怒りでJPEXを粉砕した。労働者は団結すれば勝てる。国鉄決戦に勝利して時代を動かそう」(全逓労働者)、「血わき肉踊る時代だ。失業給付が切れる中、アルバイト体制に入り闘っている。地労委審問闘争、門前闘争を闘い11・1へ」(東北石けん労組)、「資本の全攻撃に打ち勝った本山闘争は、国鉄分割・民営化攻撃と一体の攻撃として、85年から国家権力による度重なる弾圧との闘いに入った。これと闘うのかをめぐる運動内部からの弾圧と闘ってきた。そして新自由主義に風穴をあけ勝利した。」(全金本山労組・長谷副委員長)、「自己評価シートの提出を拒否し闘っている。仲間を作って闘う。」(教育労働者)、「組合執行部に対して、闘いを求める組合員の反旗が起こった。先頭で闘う。」(自治体労働者)、「闘う方針を出したら全金本山のように闘うのかと自治労本部が妨害してきた。民営化・道州制の下での競争入札・解雇攻撃と闘う。問われているのは自分だ」(清掃労働者)、「当局と勝手に妥結し、結果だけを組合員に知らせる組合を、労働者の団結で資本と闘う労組へと変えていく」(自治体労働者)、「学生の未来は国鉄1047名解雇撤回を掲げて闘う11・1にある」(東北大学生)。

 国鉄1047名解雇撤回、道州制・民営化絶対反対を鮮明に掲げた今集会は、体制内労組執行部と対決し、職場に分岐・激突を持ち込み、本物の労働者の団結・闘いをつくってきた仲間が集まった。去年までとは画然と違う闘いに、みな高揚し、決意を固めあった。11月1万人結集へ、みやぎからも全力で闘う。(宮城・G)
税収40兆円割れへ=副大臣「国債増発で穴埋め」-09年度10月16日17時56分配信 時事通信
 国の2009年度の一般会計税収が想定の46.1兆円を大幅に下回り、40兆円を割り込む見通しとなった。野田佳彦財務副大臣が16日の会見で、「40兆円を下回る可能性がある」と認めた。景気低迷の影響で所得税や法人税が落ち込んでいるためで、40兆円を割れば1985年度(38.2兆円)以来ほぼ四半世紀ぶり。

 野田副大臣は、税収の減少を穴埋めするため「国債増発はやむを得ない」と表明した。これにより、09年度の国債発行額は麻生政権下で見込んだ44.1兆円を上回り、50兆円に達する可能性が出てきた。国債発行額が税収を上回る異例の事態となる。

 09年度税収は、昨秋以来の急激な景気悪化で低迷。7月と8月の法人税収は還付額が収納額を上回り、4~8月累計で1兆2815億円の還付超過。所得税も残業代の抑制などで前年同期比14.9%減の4兆7835億円にとどまっている。こうした状況を踏まえ、財務省は「今後の大幅な税収増は難しい」(幹部)とみている。 
米財政赤字、129兆円=金融、景気対策で史上最大-GDP比10% 10月17日6時35分配信 時事通信
 【ワシントン時事】米財務省は16日、2009年度(08年10月~09年9月)の財政赤字が1兆4171億2100万ドル(約129兆円)と、史上初めて1兆ドルの大台に乗せたと発表した。未曽有の金融危機や戦後最長の景気後退に対応して導入した金融安定化策や景気対策に伴い歳出が増大する一方で、所得・法人税減少で歳入が縮小、赤字額はこれまで最大だった前年度の3倍強に膨れ上がった。

 赤字は国内総生産(GDP)比では10.0%と、前年度の3.2%から大幅に上昇、1945年度以来の最悪を記録した。

 財務省によると、09年度の歳出は前年度比18.2%増、歳入は16.6%減。
 財務省は「09年度の赤字は主として前政権から引き継いだ歳出、税政策の産物だ」と指摘。オバマ新政権下の金融、景気対策は赤字の24%を占めるにすぎないと強調した。 
バンカメ>純損益910億円赤字 7~9月期 10月16日21時55分配信 毎日新聞
 【ワシントン斉藤信宏】米金融大手バンク・オブ・アメリカが16日発表した09年7~9月期決算は、個人向けローンの焦げ付きに備えるための貸し倒れ引当金を積み増したことなどを受けて、純損益が10億100万ドル(約910億円)の赤字となった。これまでに同期決算を発表した大手金融4社のうち赤字は初めて。

 前年同期は11億7700万ドルの黒字だった。赤字計上は、昨年秋の金融危機直後の08年10~12月期以来3四半期ぶり。一般企業の売上高にあたる営業収益は前年同期比32.6%増の260億3500万ドルと大幅に増加した。ルイス最高経営責任者(CEO)は「融資の焦げ付きに伴う費用が依然として高く、困難な状況が続いている」と経営環境の厳しさを強調した。

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