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だ ん け つ
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2009年12月11日
№257
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東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11 |
「八尾北を絶対につぶさせないぞ」
八尾市議会に抗議闘争 |
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「八尾北を絶対につぶさせないぞ!」労組と地域住民の怒りが一つになり、団結が広がって、八尾市を追いつめている。
12月3日、八尾市議会の初日、私たち八尾北医療センター労組は末光道正議員と一体で、朝から八尾市庁舎前に結集して総勢30数名での抗議闘争を闘いぬいた。「田中市長は一方的な『売却』方針を撤回し、謝罪しろ!」「首切りと賃下げ、道州制と民営化の田中市長を倒そう」と、藤木労組委員長、岡邨西郡支部長、守る会、労組交流センターの仲間が次々と発言に立った。 |
八尾市は50人を超える職員を「警備」に動員し、市役所入り口を「封鎖」した。田中市長は八尾北売却の不正義に自ら震え上がっているのだ。八尾市は昨年3月議会で一方的に八尾北売却方針を決め、「土地建物の鑑定をさせろ」と要求してきた。八尾北労組は「これこそ道州制攻撃だ。売却につながる鑑定は絶対拒否する」と突きつけた。追いつめられた八尾市は「鑑定させないなら不法占拠だ」と脅しをかけ、労働組合の団結をつぶそうとしてきた。だが八尾北労組は9月7日に労組大会をもち、「八尾北医療センター民営化絶対反対!売却につながる鑑定絶対拒否」の特別決議を上げ、闘う方針と団結を勝ちとった。さらに追いつめられた八尾市は10月13日、「契約違反による契約解除」の文書を送りつけてきたのだ。
私たちは職場丸ごと、地域丸ごとの獲得に猛然と打って出た。「八尾北医療センターは住民になくてはならない診療所として医療と介護を行ってきた。契約違反などなにひとつない。一方的に売却方針を出した八尾市こそ契約違反だ!」と。この明快な路線は、労組員のいっそうの団結と地域住民の怒りの決起を引き出している。わずか10日の内に6カ所で開かれた「八尾北つぶしを許さんで!懇談会」では、「議会で勝手に売却方針を出すのはおかしい」「八尾市の契約違反がはっきりした」「100%~200%こちらが正義」と労働者・住民の怒りが吹き出した。一人ひとりが活動家となって「売却反対・鑑定反対」署名がどんどん拡がっている。
午後からは末光議員の個人質問だ。傍聴に50人の労組、住民がつめかけ、一体となって八尾市を追及した。「八尾北医療センターの売却など800事業の見直しこそ道州制そのものではないか」「八尾北の売却方針はいつどこで決まったのだ」と追及し、「『市の基本方針は売却』という発言を撤回し謝罪せよ」と迫った。そして「国鉄1047名と共に闘う八尾北医療センター(労組)があるかぎり、必ず労働者の闘いと結びつきます。自治労連も自治労も問題は指導部です。労働者には闘う力があります。共に闘おう」と発言を締めくった。大きな拍手が議場を包んだ。
闘いの前進は、窮地に立つ八尾市と日本共産党の結託を白日の下に引きずり出した。共産党の谷沢議員は、翌4日「(八尾北が)鑑定を拒否するなら(八尾市は)契約期限を待たずに返還を求めろ」「断固とした態度を貫け」と発言した。これに田中市長は「16条に基づき然るべく準備する」、すなわち「返還」を要求し、八尾北をつぶすと呼応したのだ。断じて許すな!
八尾北労組は、11・1の地平の上で来春に向かって決定的一歩を踏み出した。共に闘わん。(八尾北医療センター労働組合・A)
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「八尾市をわれわれの手で裁くぞ」
差し押さえ弾劾裁判に決起 |
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12月3日の八尾市議会闘争と連続して、翌12月4日、差し押さえ弾劾裁判闘争が闘いぬかれた。08年2月18日の郵便貯金差し押さえから約2年。供託者は大弾圧に屈せず団結して闘い、ついに差し押さえの張本人である八尾田中市長、橋本元建築長、石田住宅管理課次長を法廷に引きずり出すところまで来た。この日、西郡からマイクロバス、ワゴン車を連ねた大傍聴団が決起した。杉並支部、品川支部のきょうだい、ス労自主の仲間も駆けつけた。
八尾市は解放同盟本部派・地区協と結託して、供託者の闘いをつぶして応能応益家賃による住宅追い出しを正当化しようとした。しかし、供託者は団結してありとあらゆる卑劣な供託つぶしを打ち破って、逆に八尾市の不当性を暴いてきた。2・26強制執行実力阻止に決起した森本さんを先頭に、西郡支部は11月に総決起し、国鉄1047名闘争の勝利を共に担った。そして供託者自身が住宅闘争の「1047名」として屹立し闘いを開始した。こうした階級的団結と絶対反対の闘いが敵を追いつめてきた。
裁くのは我々だ。今や八尾市はボロボロになって法廷に引きずり出されてきている。八尾市が出してきた陳述書は、「導入時、住民にはできるだけ説明し、理解してもらった」「応能応益で家賃は安くなっている」「供託者が減ったことが八尾市の正しさの証明だ」等と書いている。ふざけるな! 人殺し同然の供託つぶしを居直り、誰も納得できないウソを平然と並べ立てる田中市長を絶対許さない。
大阪地裁807法廷は、西郡住民と共闘の労働者で埋め尽くされた。最初に原告代理人の弁護士が「田中市長の証人採用は絶対に必要だ。権力者によって市民の権利が踏みにじられてはならない」と稻葉重子裁判長に鋭く迫った。八尾市は反論すらしない。ところが稻葉裁判長は、顔をこわばらせ八尾市側の証人から田中市長をはずし、橋本と石田を採用。供託者側からは末光議員と原告のA君の採用を告げると、「閉廷」を宣言、法廷から逃げだしたのだ。原告と傍聴者は一斉に怒りを爆発させた。「なぜ田中をはずした。理由を言え」「裁判長は法廷に出てこい」「こんな裁判があるか」「住宅追い出しの張本人を逃がすのか」と裁判長への徹底弾劾が叩きつけられた。
総括集会で、岡邨支部長が「市長の証人不採用は断じて許せない。しかし八尾市をここまで追いつめた。闘いはこれからだ。橋本・石田を証人としてひきずり出したのは決定的だ。われわれの手で裁いていこう」、原告のBさんが「八尾北医療センター民営化阻止の闘いと一体になり、住宅闘争も次の段階に進んでいこう。団結して頑張ろう」と決意を明らかにした。
次回公判は来春3月19日午後1時半だ。また、1月8日の明け渡し弾劾裁判も田中市長らの証人採用をめぐる裁判だ。大傍聴闘争に決起しよう。私たちは、労働者の団結した力だけが一切を切りひらくことを鮮明にし、来春決戦に突入する。(八尾北・A)
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