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 2009年日誌

7月5日(日)

新誘導路の7月前倒し供用阻止!
市東さんの農地守れ!
7・5 三里塚現地闘争
  7月5日(日)午後1時30分
  東峰十字路北側開拓道路

  敷地内デモ
新誘導路計画粉砕! 三里塚現地に350人が怒りの決起
 7月5日、反対同盟の呼びかけで、三里塚現地闘争が闘われ、350人の労働者・農民・学生が結集した。この日の会場は空港敷地ど真ん中に深く食い込んだ成田市東峰の開拓組合道路。ジェット機が轟音を立てて目の前で暫定滑走路を離発着している。この前日、東京新聞に、空港会社(NAA)が暫定滑走路西側に3本目の誘導路を造る方針を固めたことが報道された。天神峰の市東孝雄さん宅の真ん前だ! この極悪の農民殺しの攻撃に、参加者全員が心の底から憤って結集した。

 事務局の鈴木謙太郎さんが司会を務め、反対同盟の「新誘導路計画粉砕! 闘争宣言」を読み上げた。北原鉱治事務局長は「閣議決定から43年。この成田空港のずさんな計画は必ず挫折すると予想し、そのとおりになった。住民殺しの新誘導路計画を絶対に許してはならない。三里塚闘争の原点を今こそ思い起こし、そこに立ち返って闘おう。青年・学生は立ち上がり、法大キャンパスを奪い返せ!」と激しく青年・学生の決起を促した。市東孝雄さんは農地裁判への傍聴・支援にお礼を述べ、「私の家を空港内に囲い込むこの新誘導路と断固として闘う」と戦闘宣言を発した。

 動労千葉の繁沢敬一副委員長はサンフランシスコで開かれている国際連帯集会に代表を派遣していることを報告し、10月三里塚全国集会、11月全国労働者集会への総決起を訴えた。関西実行委、婦人民主クラブ全国協議会、福日労の発言に続き、顧問弁護団の葉山岳夫弁護士が、「現闘本部裁判で仲戸川裁判長をさらに追いつめる。7・21、7・27の市東さんの農地裁判への傍聴を。裁判と現地闘争は一体だ」と訴えた。

全学連委員長代行の坂野陽平君は、「新誘導路は敵の敗北宣言。三里塚は勝利の情勢をつかんでいる。7・19関西新空港闘争、8・6広島、8・9長崎を闘い、10・11三里塚、11月1万人結集へ攻め上ろう」と力強くアピールし、大きな拍手を浴びた。

 萩原進事務局次長がまとめの発言に立ち、今日の戦争情勢と断固対決し、暫定滑走路延長10月供用、新誘導路7月供用の攻撃が欠陥空港の無様な現実をさらすものであることを見すえ、3本目の誘導路を労農学の団結の力で粉砕することを提起した。団結ガンバロー三唱の後、デモは東峰十字路から東峰部落を通り、天神峰の市東さん宅前を通って団結街道を北上した。「この団結街道を破壊してジェット機を走らせる新誘導路など誰が認められるか!」との怒りで、現闘本部と市東さんの耕作地の前までのデモ行進を意気高くやりぬいた。(TN)
成田市内で昼食
河原で昼寝
三里塚現地闘争へ
北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」 のブログから転載
新誘導路建設阻止!三里塚現地緊急闘争に参加してきました。結集勢力の8割方は、動労千葉を先頭とする反戦共同行動委員会勢力でした。三里塚闘争の現状は、天神峰現地闘争本部をめぐる裁判の判決が来年2~3月にも想定され、現闘本部強制撤去との激突情勢が不可避となっています。それにあわせて、市東さんの農地をめぐる裁判も強行結審攻撃=農地強奪攻撃が企図されてくることでしょう。三里塚闘争が再び日本階級闘争の最前線に躍り出る情勢です。したがって、日本階級闘争―労働者国際連帯闘争の真骨頂が噴出されるべき情勢であり、きわめて路線的な闘いの実践なくして三里塚闘争の勝利はない!というべき時です。恐慌情勢は戦争情勢であり、したがって革命情勢であるという稀有の時代のなかで、三里塚闘争の路線をめぐるきわめて重大な分岐が生み出されようとしているのではないでしょうか?

今日の集会で三里塚反対同盟から、関西新空港反対闘争をめぐる状況についてのコメントがありました。関西新空港闘争についての現地の路線的論議=対立が、なぜ三里塚反対同盟の組織問題(「亀裂」「分裂」)をもたらすのでしょうか?関西新空港闘争をめぐる闘争方針は、湾岸4団体の論議によって解決されるべき問題だと思うのです。この闘争方針と三里塚闘争の方向性が、どのような関係にあるのかがまったくわかりません。三里塚闘争に今問われているのは、これまでの闘争の歴史的教訓を踏まえたうえで、世界大恐慌情勢の下における闘いの路線性だと思います。


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