日 誌 |
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2009年日誌 |
スケジュール |
休みばかりに見えるけど、忙しいです。 リサイクルショップは閉めていますが、共同作業所「街」は、 ほとんど毎日、オープンしています。 |
9日(日) | 10日(月) | 11日(火) | 12日(水) | 13日(木) | 14日(金) | 15日(土) | 16日(日) | 17日(月) | 18日 |
少し 営 業 夕方 バーべQ |
営 業 | 集 会 デモ |
営 業 |
さいたま地裁前でも裁判員裁判に抗議の行動 |
8月10日、さいたま地裁で裁判員裁判の第2号が開かれたことにあわせて、地裁前で抗議行動が闘われた。呼びかけたのは「裁判員制度に反対する埼玉市民の会」の弁護士や市民たち。「裁判員制度はいらない大運動」の事務局から川村理弁護士も参加。茨城、千葉などの近県からも参加して総勢30人がさいたま地裁前でチラシを配り、裁判員制度廃止をマイクで訴えた。 代表の田中重仁弁護士は、「東京で第一回をやってみてますますはっきりしたように、この制度は冤罪を減らすのではなく、増やす。裁判が圧倒的に短時間にされ、簡略化されてしまい、裁判の目的である真実の発見ができない。できるだけ早期に制度の廃止にもちこむ」と訴えた。川村弁護士は、「裁判員となることがあたかも国民の義務のように言われているが、憲法では、勤労・納税・教育を受けさせる義務の3つしかない。裁判員制度は憲法違反だ」と弾劾した。 100人近くの報道陣が地裁前を埋める中、「裁判員制度はいらない・大運動」などの幟旗が林立し、「まっぴらごめん!裁判員」と題された横断幕が広げられた。NHKが「映像に映るから、どいてくれ」と反動的な規制をかけてきたが、マスコミも反対派の動きも無視できず、昼の全国ニュースで放映せざるをえなかった。 裁判員候補にマスコミの取材は殺到。その取材を通しても、候補とされた人々の多くが「やりたくない」と思っていることが一層はっきりした。引っ張り出された市民の一人は、「審理時間が短いことも含めてプレッシャーを感じる。やりたくない」と話したし、選定の場面では、「あー」と深いため息が出たことも伝わってきた。さらに仕事の都合で辞退を申し出て認められた女性は「仕事の都合とは別に、やりたくない思いは大きかった。法律の素人が人を裁いていいのか疑問で、生涯の守秘義務も、負担が大きすぎる」と取材に応じていた。 さいたま地裁は、「出席率93%で、刑事裁判への参加を真摯に受け止めている人が多い」とコメントしたが、90人を抽出しながら、39人が辞退。当日になっても7人が辞退を申し出て全員を認めるというガタガタの状態。裁判員に選ばれた人も、選定されなかった人も含めて「やりたくない」というのが圧倒的多数の声だ。 裁判員制度はすでに破綻している。選定された人の中から「やめさせてくれ」と言う声が続出する事態になれば、もはやこの制度は維持できない。制度廃止にむけて闘いはこれからだ。さらに全国各地で闘って制度廃止に追い込もう!(埼玉・B) |
第2回裁判員裁判(さいたま地裁)開始に、地裁前で断固抗議! |
とめよう戦争への道!百万人署名運動のブログから転載 |
埼玉県連絡会からの報告です。 本日(8月10日)、大雨の中で裁判員制度の廃止を求める行動をさいたま地裁前で行いました。今日から12日まで3日間、裁判員裁判の第2号が開かれることになっており、地裁前は100名近いマスコミの取材陣で埋め尽くされていました。その中で、裁判員制度はいらない!大運動の「いらない!」幟や、百万人署名の「つぶせ!裁判員制度」の幟を林立させ、「まっぴらごめん!裁判員」と書かれた大きな横断幕を広げて、制度廃止をマイクやチラシで訴えました。 行動を主催したのは、4月11日に裁判員制度に断固反対する市民集会を350名の結集で実現した「裁判員制度に反対する埼玉市民の会」の弁護士や市民たちです。百万人署名運動の会員も中心になって参加しています。茨城や千葉からも仲間がかけつけてくれました。 会の代表の田中重仁弁護士がマイクで、「東京で第一回をやってみてますますはっきりしたように、この制度は冤罪を減らすのではなく、増やす。裁判が圧倒的に短時間にされ、簡略化されてしまい、裁判の目的である、真実の発見ができない。できるだけ早期に制度の廃止にもちこむ」と訴えました。「裁判員制度はいらない!大運動」事務局の川村理弁護士も、「裁判員となることが、あたかも国民の義務のように言われているが、憲法では、勤労、納税、教育を受けさせる義務の3つしかない。裁判員制度は憲法違反だ」と弾劾しました。 行動の一端は、昼のNHKの全国ニュースで放映されました。今回の行動を通してはっきりしたことは、候補とされた人々の圧倒的多数が「やりたくない」と思っているということです。ある候補者は、「審理時間が短いことも含めてプレッシャーを感じる。やりたくない」と取材に応じています。また、選定の場面では、「びくっとしていた」とか、「あー、と深いため息が出た」とか、候補者の「やりたくない!」という思いがひしひしと伝わってきています。 さらにひどいことに裁判所は、「出席率93%で国民の多数が裁判員として参加しようと思っている」と、とんでもない虚偽を演出していることです。言い換えれば、そうしなければこの制度はもはや維持できない、ということです。90名を抽出しながら、39名が辞退。当日になっても7名が辞退を申し出て全員が認められています。「仕事を休めば、ほかの人に迷惑がかかる」「親の介護」という程度の理由で辞退を認めているのが実情です。「出頭の義務」をごりごりやれば、逆に、反発をくらう、かといって辞退者の続出を「やりたくない人が多いから」とは言えないわけです。辞退を認められた人も、「認めてもらって驚いた。仕事の都合もあるけれど、本当はやりたくないから」とコメントしている状態です。 もう、この制度は破綻しています。辞退という名の拒否が、公然たる拒否へ。全部の辞退・拒否となればこの制度は廃止に追い込めます。始めたことによって矛盾と負担感はますます募っています。さらに全国各地で闘って制度廃止に追い込みましょう。 |
8月10日(月) |
徳島・木頭で1時間に100ミリ 台風9号、四国から関東甲信にかけ大雨に |
JR青梅線、宇都宮線、常磐線が運転見合わせ |
激しい雨で、ホームの雨どいからあふれ出る雨水=10日午前6時55分、東京・JR池袋駅 |
2009/08/10 10:50
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水位観測情報【溜渕橋】 練馬区関町北3-45 | 【富士見池】 練馬区関町北3-4 | 【稲荷橋】 練馬区石神井台7-9 |
8・9長崎 猛暑上回る怒りのデモが祈念式典を弾劾 |
8月9日、長崎で、統一実行委のもとに結集する労働者・学生は、麻生を呼び寄せた官製祈念式典を弾劾するデモに立ち上がった。午前10時、猛暑をさらに熱くするほどの怒りに燃えて、爆心地から程近い城栄公園に全国からの参加者70人が結集した。司会の青年労働者は「大恐慌情勢の中で戦争と改憲、民営化と労組破壊の攻撃が激化しているが、社会を変えるチャンスだ。麻生の式典参加を徹底弾劾するデモへ打って出よう」と力強く訴えた。 全国被爆者青年同盟の被爆2世は、広島での市長からの「音量を下げろ」という抑圧を強く批判し、「帝国主義の核政策を打ち砕き麻生を打倒するために、11月全国労働者集会への1万人結集を」と呼びかけた。東京から参加した労働者は、広島で田母神講演会を会場直近の原爆ドーム前で弾劾して闘ったことを報告し、オバマ・麻生打倒を訴えた。 広島から全過程を行動をともにして闘い抜いたILWUのホアン・デルポソさんは、「短い旅ではあったが教えられることが多かった。みなさんの組織化にかけた努力にお礼を言いたい。11月に東京で再びお会いしましょう」とあいさつし、暖かい拍手を受けた。 全学連の安藤聡男副委員長は、獄中の法大文化連盟の学生に対する第二の暴処法攻撃を弾劾し、「容疑とされている日は4人の法大生への処分に対する抗議闘争が爆発した日だ。当局を弾劾して立ち上がったのはあまりにも当然だ」と怒りをたたきつけ、さらにオバマ讃美の市長が麻生を式典に引き入れたことを断罪した。最後に統一実行委の三角忠さんが行動提起を行い、「日帝の核武装宣言を粉砕し、核と戦争のない社会を築く原動力はわれわれ労働者の中にあることを示そう」と高らかに宣言した。 強烈な日差しと照り返しの中、デモに出発。「労働者の国際連帯で核を廃絶しよう」と大書された横断幕を先頭に、色とりどりの旗、のぼりをたなびかせデモは進んだ。午前11時2分、原爆投下の時刻に祈念式典会場下の坂の上り口にデモ隊は陣取り、「麻生は長崎から出ていけ!」「オバマ賛美を許さない!」と怒りのシュプレヒコールを会場に向けて繰り返した。デモは労働者階級と被爆者の怒りを体現して、灼熱の太陽の下でとことん汗を流して山王公園までの全コースを貫徹した。再び三角さんがマイクを握り、翌日東京・杉並区でまたしても行われようとしている田母神講演会を粉砕するため、疲れも見せずに立ち上がることを訴えた。最後に全学連の松室しをりさんが、9月全学連大会と11月1万人結集をかちとる決意を述べてガンバロー三唱の音頭をとり、熱気あふれる09年広島・長崎の反戦・反核闘争を締めくくった。(TN) |
東側誘導路の9カ月前倒し供用弾劾! 東峰の森破壊、部落分断許すな |
反対同盟のブログから転載 |
東側誘導路を自走し、暫定滑走路との接合部分にさしかかるアシアナ航空機 |
■7月30日から東側誘導路の供用が当初発表よりも9カ月前倒しで開始されました。それによって、写真にあるように暫定滑走路に入る航空機はすべて東側誘導路を使用することになり、部落住民に耐え難い騒音と振動を与えることによって生活を破壊しています。 ■しかし実際には、2カ所の信号機で停止することになり、電波障害を引き起こすなどして、利便性は高まりません。だから第3(西側)誘導路なのです。どこまで行ってもナリタは欠陥、危険、デタラメな空港のままです。以下写真。 |
「へ」の字部分の信号で待機する航空機。写真左の端に着陸態勢に入っている航空機が小さく見える。この航空機が着陸し終わるまでは、写真の位置の信号で待つ |
正面が東側誘導路と暫定滑走路の接合部分。左の滑走路から出てきた航空機が走り去るまで、東側誘導路を走ってきた航空機は写真の位置の信号(誘導路の中に埋め込まれている)で待機することになる |
東峰の森前を自走するアシアナ航空機。手前に見える樹木は東峰神社の神社林。この木々も進入表面を突き破っている。 |
8月9日(日) |
待望の夏休み初日、一番、楽しいことをやろう! 僕たちが今、一番胸がワクワクすること、 「前進」夏季特別号の読み合わせ! |
レジュメとは別に、短時間で・かなり強引かつ安易に作った、夏季特別号「A4版・1頁」解説!でスタート | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ご批判・ご意見、大歓迎! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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読み合わせの後で、夕食。差入れ・大間のマグロ煮。 | 最近、安いので大流行の鶏胸肉の、 シソ・バター |
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♪ 石神井川は今日もゲリラ豪雨だった |
2009/08/09 21:50
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水位観測情報【溜渕橋】 練馬区関町北3-45 | 【富士見池】 練馬区関町北3-45 | 【稲荷橋】 練馬区石神井台7-9 |
青森から来て、最近、毎日、ソウル・ワーカーズ・屋台にくるイッちゃん登場 | Y病院とJ病院の登場 | |
サンドラさん夫婦、登場 | ||
「つくる会」教科書決戦はいよいよ激突情勢に |
北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」 のブログから転載 |
今日の夕街宣に立つためにバイクで高円寺に向かっていると、「…ふさわしい教科書を」などと鉢巻にしている軽ワゴンと青梅街道ですれ違いました。これは「つくる会」の街宣車にまちがいないと思っていると、案の定、荻窪駅で連絡先もない怪文書が配布されていたそうです。来週の採択審議を目前にして、教科書決戦はいよいよ激突情勢になりました。こうこなくっちゃ、ほんとうの意味での「つくる会」との勝負がよく見えてきません。「つくる会」教科書採択の動きと田母神動向とがぴったりと一体化していることを…したがって、その首謀者は山田区長その人であることを、もっともっと暴露してやらなければなりません。写真は、田母神広島講演会弾劾行動(原爆ドーム前)。 酒井のりピー事件の報道量がすさまじくて、裁判員裁判の翼賛報道が最小ですんだ(それでも相当な量の提灯報道でしたが)と言ってもよいでしょうか。裁判員が質問したということが、赤ん坊が初めてしゃべったとでもいうような歓迎ムードで報道されていました。「なぜ救急車を呼ばなかったのか?」との裁判員からの質問が、的を射た質問だと“評判”です。しかし、普通犯人は逃げるでしょう?なんだか救急車を呼ばなかったことが事件の凶悪性を表現しているかのような感覚、それが「市民感覚」なのですかね。一般の労働者人民が、裁判員に選任されたとたんにそうした治安感覚を持たされてしまう。ここに裁判員制度の階級的意図が確実に見てとれます。 |
国際連帯でオバマ・麻生打倒! 8・8長崎で反戦反核集会 |
8月8日、原爆投下の日を翌日に控えた長崎の地で反戦反核労働者集会が開かれた。会場の県勤労福祉会館には九州を先頭に全国から105人の参加者が詰めかけ、帝国主義の核政策を労働者の国際連帯で打ち砕く総決起の場となった。司会の青年教育労働者が「今日の集会は帝国主義のトップであるオバマの『核廃絶』のペテンを暴き、麻生もろとも打倒するもの」と第一声を発し集会が開始された。 主催者である8・6広島-8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委を代表して、事務局長の三角忠さんがあいさつに立ち、「今年は反核国際連帯の飛躍の年、核兵器への怒りをバネに総選挙を待たずに麻生を打倒しよう」と呼びかけた。続いて元相模女子大教授の吉田義久さんが、「『核の脅威』を作り出しているのは誰か?-オバマ演説・田母神発言・北朝鮮核実験」と題した講演を行った。ILWUローカル34のホアン・デルポソさんが発言に立ち、戦争動員と排外主義に対して厳しく対決してきたILWUの反戦反核闘争の歴史を語り、現在米軍のイラク・アフガニスタンからの即時撤退要求を貫き、日本の労働者・被爆者と連帯することを表明した。 被爆者、被爆2世からの発言は既成の原水禁運動がこぞってオバマ賛美に走っていることを強く糾弾するものとなった。民間労働者は、「核廃絶はオバマではなく労働者の国際連帯でこそ実現できる。動労千葉を先頭に4大産別での闘いで既成の労組指導部を打倒して11月労働者集会1万人結集へ突き進もう。明日の爆心地へ向けたデモへ総決起を」と訴え、闘いの方向を鮮明に示した。さらに、「君が代」不起立を貫き停職6カ月の処分を受けながら全国行脚中の河原井純子さん、物販活動で全国を飛び回る動労千葉の中村仁さん、法大暴処法弾圧と闘う全学連の内田晶理君が次々と発言した。 最後に、現場からの闘いの報告として、国鉄1047名解雇撤回闘争を最先頭で闘っている国労5・27弾圧裁判被告の羽廣憲さんを始め、九州の自治体労働者、教育労働者、民間の青年労働者が職場からの決起を11月1万人決起に結実させる決意を表明し、集会の熱気が最高潮に達した。団結ガンバローを三唱し、翌日のデモで麻生を長崎からたたき出すことを確認しあった。(TN) |
韓国金属労組双龍自動車支部ホームページ |
7日間のサンヨン自動車労組の同志たちの英雄的な戦い |
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談話 金属労組双龍(サンヨン)自動車支部支部長ハン・サンギュン |
裁判員制度はいらない!大運動のブログから転載→http://no-saiban-in.org/index.html |
「市民参加」のショー 第1号裁判員裁判反対世論をさらに広げ、その力で制度廃止へ |
2009年8月7日 |
裁判員制度はいらない!大運動 呼びかけ人
足立 昌勝 (関東学院大教授)
雨宮 処凛(作家) 嵐山 光三郎 (作家) 池内 ひろ美(家族問題評論家) 今井 亮一 (交通ジャーナリスト) 内田 博文(九州大学法学研究院教授) 蛭子 能収 (漫画家) 大分 哲照(真宗本願寺派福岡時対協会長) 織田 信夫 (弁護士) 玄侑 宗久(作家・臨済宗僧侶) 崔 洋一 (映画監督) 斎藤 貴男 (ジャーナリスト) 新藤 宗幸 (千葉大教授) 高山 俊吉 (弁護士) 西野 瑠美子 (ルポライター) 若田 泰(京都民医連中央病院医師) 裁判員裁判の全国第1号事件が、去る8月3日から6日まで東京地方裁判所で強行されました。3日、私たちは、東京地裁前で、裁判員候補者の方々を含め制度反対を訴える2000枚余りのビラを配布し、同時に地裁と霞が関一帯に抗議の声を響かせる450名のデモを繰りひろげ、マスメディアへの記者会見を開催して、私たちの行動の趣旨を広く国民に呼びかけました。 4日間にわたる第1号裁判員裁判は、かねてから私たちが懸念していたとおり、「市民参加」という名の刑事裁判ショーの実態をあらわにしました。 ◆100人のうち47人しか呼び出しに応じていないにもかかわらず、「予想以上に多くの人に来ていただき、大変ありがたく思っている」と秋葉裁判長は候補者待合室であいさつし、 ◆呼び出された候補者の多くが「裁判員から外れてほっとした」という感想を述べ ◆マスコミでは、2日目から「裁判員自身の質問」が焦点とされていた。「市民参加」を装うには必須不可欠の要素であったからである。おそらくそのために繰り返された「休廷」には、「密室で何をしているのだ?」との非難の声があがった。 ◆3日目、裁判員のひとりが「体調不良」で欠席。その3日目冒頭の被告人質問では、裁判長の指示によって裁判員1番から6番が、その順に質問を行い、マスコミはこれを「最も裁判員裁判らしいこと」としてとりあげた。 以上のような事実が示すものは、「市民参加」のことさらな演出です。刑事裁判における「当事者主義」の原則を踏みはずして裁判員に冷静、公平な判断者ではなく、「国民の常識」の名をかりて被告人を弾劾する「糾問官」の役割を担わせることです。被告人は、検察官に加えて、〈9人の裁判官〉から追及され、さらに遺族の処罰感情を直接ぶつけられました。 「市民参加で刑事裁判がよくなる」と強弁する制度推進側の偽りと焦りがむき出しに現れていました。 犯罪事実は争わず、量刑(情状)だけを争点とする裁判でも、4日間(審理日数は実質2日)では粗雑に過ぎる裁判です。被告人・弁護人(あえて言えば裁判員も)の負担を無視して突っ走る「簡易・迅速・重罰」裁判とは、一体何のための制度なのでしょうか。 「裁判がわかりやすくなった」と評価する一部の声もありますが、わかりやすさは、裁判員制度を導入しなくても実現でき、また実現すべきものです。むしろ懸念されるのは、審理内容の単純化や証拠軽減のため、真実の究明が犠牲にされるおそれです。本件の「わかりやすくなった」はずの審理は、はたして事件の真相にいささかでも迫れたのでしょうか。 しかも、判決は、事実認定も量刑も検察官の主張にほぼ沿うもので、明らかに重罰化を一層押し進めるものと言わねばなりません。 「被告人の防御権の行使を十分に保障しつつ、真実を究明する」という刑事裁判の原則はほとんど省みられず、ドラマの台本のように「公判前整理手続き」で決められた時間割に従い、目撃証人への形ばかりの反対尋問と、それと表裏をなす被告人に対する糾問的な質問によって、法廷は刑事裁判儀式、一種のショーと化しました。これはもはや、人間の生命や人生そのものを左右する「裁判」と呼べるシロモノではありません。 「嫌な思いや『不完全燃焼』という感じのほうが多く残りました」という、3日間傍聴した55歳の主婦の言葉(8月6日『朝日新聞』)が象徴的です。 この制度は廃止するしかないということが、ますます明らかになりました。一層広汎な国民的運動で、裁判員制度を廃止に追い込みましょう。 裁判員制度はいらない! 大運動 事務局:160-8336 新宿区西新宿3-2-9 新宿ワシントンホテルビル本館2406号 新都心法律事務所 事務局長 佐藤和利 電話 03-3348-5162 FAX 03-3348-5153 |
◆上記の「8月7日声明」のPDFファイル ※ここからダウンロードできます。 ◆「8月3日声明」のPDFファイル |
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