まず、資本論学習会第4回として、「恐慌はなぜ起こるか」の学習会を行いました。
・ごくごくおおざっぱにいえば、
①資本主義のもとで、好況→恐慌→不況→好況→恐慌→不況→好況→恐慌
 というサイクルを19世紀においては、ほぼ10年ごとに繰り返し、そういう形で矛盾を「解決」してきた。しかし恐慌時には、どんなにモノがあふれていても、売れず、消費もできず。設備と原料、労働力があろうと、利潤が出ない以上、生産はされず。失業と飢餓、有り余る生産物の廃棄が同居。まさに資本主義の矛盾の爆発そのもの。

②そのメカニズムは、好況=増産→限りある労働者の賃金上昇で利潤率低下、その一方で資本の借金も増え利子率上昇、資本の信用が崩壊し倒産拡大、恐慌に→不況の中で、失業者が続出する一方、過剰になりすぎた資本・生産力が暴力的に破壊され、労賃は切り下げられ、生産性は上がり、利潤率回復し、好況に。資本主義はこのサイクルでどんどん発展してきた。(賃金上昇と資本の利潤率は反比例する!)

③しかし、帝国主義段階になるとともに、固定資本・生産設備は巨大化し簡単に廃棄したり、過剰資本を整理したりできなくなり、このサイクル自体が機能しなくなった。結果、矛盾がたまりにたまって29年恐慌は大破局にいたり、最後は世界戦争にまで行き着いた。戦後の恐慌は、1994~95年。この時をもって、戦後の発展は終わり、市場原理万能の新自由主義となっていく。この後、財政赤字の爆発的進行、投機に次ぐ投機、バブルに次ぐバブルで資本は利潤を確保し、生き延びてきたが、ついに一昨年、昨年来の金融恐慌にはじまる大恐慌に突入。資本主義である限り、もはやだれもこの危機を突破することはできない。

④大恐慌下で、労働者の怒りで自民党が打ち倒され、誕生した民主党・連合政権も、恐慌と失業の問題、1000兆円を超す財政赤字問題の解決策なし。結局、資本のために、労働者に対して、徹底した犠牲を集中することとなる。三党連立・鳩山政権の言う「派遣法見直し」も「障害者自立支援法に代わる新法制定」も「後期高齢者医療保険の見直し」もすべて、まやかし。「派遣法をなくしたら国際競争力に影響するから反対」とした電機連合(労働組合)から出ているのが鳩山政権・平野官房長官だ。資本主義である限り、悪くなることはあっても、よくなることはあり得ない。むしろ必要なのは、資本主義そのものを労働者の力で打ち倒すこと。だから、11・1労働者集会に1万人の労働者が結集して力を示すことが決定的なのだ。国鉄1047名解雇撤回。道州制・民営化絶対反対。派遣法撤廃。非正規雇用撤廃。自立支援法撤廃以外になく、それ以外はすべてペテンだ。
という議論となりました。
・また、11・1の成功のためにもたれる10・3東京労働者集会にも参加を確認。

・次回、東生き連10月例会は、10月22日(木)19時から、「街」で、となりました。多くのみなさんの参加をお願いします。