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織田全学連委員長の基調提起をアップします! 必読!  
ワーカーズアクション のホームページから転載

■3・20ワーカーズアクション第2回実行委員会


 織田陽介全学連委員長の

基 調 提 起

2010年3月10日

 

 

【0】3・20渋谷5000人結集に向かっての現状と課題


(1)運動の現状


 3・20まで残り10日間となって、ラストスパートに入らなきゃいけないというところなんですけど、運動の現状というところから最初に話します。
 呼びかけ人の賛同集約ということでは、ようやくエンジンがかかり始めた数かな、という感じがしています。これからの10日間で、今日集まった方でまだ呼びかけ人になっていない方がいたら、なってほしいということと、やっぱり愚直に、まずは仲間に「呼びかけ人になってくれ」というところから始めてほしいと思います。
 その上で、タブロイド判ができました。これはどんどん配布をしています。街頭宣伝も開始していますし、3月6日の連合の春闘中央集会にこれをぶち込んだりとか、いろんなところで始めています。僕も、先日、乗ったバスの中でタブロイド判を読んでいる労働者がいて、「やべやべ、俺の顔が。バレるバレる」と思って、ちょっとびっくりしたんですけど。けっこう入ってますよね。一生懸命読んでましたよ、その人も。
 そういう意味では3・20への闘いは始まっていますし、各職場の春闘の闘い、もしくは各地区の春闘集会が始まっています。3・7国際婦人デーの闘争も含めて、何としても、この闘いを最後、3・20にということで、闘いは進んでいると思います。

(2)3・20の持つ意味はますます大きくなってきています


 その上で、3・20の持つ意味ということについては、日々、ますます大きくなってきているという感じがします。
 やっぱり大きいのは、大恐慌がどんどん深化していくことと一体で、大失業の問題、そして戦争の問題ということが、本当にすべての労働者・学生にとって、耐えがたいものになってきていると思うんですね。
 イラクの情勢ということでいえば、アメリカ軍が首都から撤退せざるをえないというところまで追い込まれて、初めて「アメリカ軍なしでの選挙」ということが行われています。これが「平和裡に行くのかどうか」とか「独立に向かっての試金石」などとマスコミでは流されていますけれども、本当に命がけのゲリラ戦闘がたたきつけられているという状況です。アフガニスタンでは、今までで最大の掃討作戦が展開されて、労働者、民間人、もっといえばアフガニスタンで決起している戦士も含めて、どんどん死者が出ているという事態です。
  沖縄をめぐる情勢もどんどん進んでいて、辺野古でも決議があがり、名護でも決議があがり、県議会も全会一致で反対決議があがって、4月県民大会と言われています。4月は鳩山が訪米する、沖縄が県民大会やる、われわれも日比谷野音で4・28集会やるということで、もう沖縄の問題もかなりせりあがってきているという状況だと思います。
 もう一つ、国鉄1047名解雇撤回闘争の終結策動ということで、昨日、国労の全国代表者会議が開かれ、本当に今週・来週くらいで「23年間の闘争ついに解決」みたいな感じで、ガーッとマスコミで流されるような感じになると思うんですね。そういう中に今日いるということを確認したいと思います。

 この中での、国鉄、沖縄、三里塚、そして法大です。この4つが日本の階級闘争の焦点になっていると思います。つまり、この中の一つでもぶち抜かれたら、日本の階級闘争が一気に変わっちゃうというような焦点が、4つできてきているというふうに思うんですよ。


 動労千葉は、ストライキをやりながら、ついに4月1日の外注化を粉砕するという勝利をかちとっています。三里塚をめぐる情勢も、仮執行宣言を粉砕したということと、団結街道の廃道化ということで、3月16日に成田市議会が開かれ、決められようという中で、現地ではもう工事がバンバンやられている。市東さんの畑の裏側の道路に向かう敷地に、石を敷きつめはじめているとか、そういうことが始まっている。法大は、とにかく憲法停止状態をぶち破って、闘いが進んでいて、しかも訪米ということで、アメリカの学生と結合して帰ってくるというすばらしい闘いになっています。
 つまり、いま起こっていることは、ものすごい反動ですよね。ものすごい反動なんだけど、一つひとつ押し返して勝利してきているという感じがするんですよ。このどこか一つでも壁がぶち抜かれたときに、どうなっちゃうんだというのが、敵階級のいまの頭の中ですよ。三里塚で、仮執行宣言をつけて実力闘争になったら、この火花がどこにいっちゃうのか。日本の労働者の怒りに火がついちゃうんじゃないかってね。
 例えば、2月5日の法大のビラをまいただけで逮捕って、これがもし起訴されたら、これはどうなっちゃうんだろうっていうのが、いまの日本の労働者階級の闘い、もしくは資本家の動きを全部決しているというふうに思うんですよ。
 だから、この4つの焦点ということがどうなるのかで、本当に明日からはまったく違う世界になっちゃうというような焦点ができて、そこで一つひとつ勝利しているということの意味があるんじゃないか。この4つでぶちぬくということは、ものすごい困難だけど、これをぶち抜いたときの展望もまた大きいというふうに思っています。 


(3)3・20の5000人の爆発へ


 僕が今日提起したいことは。3・20の5000人の爆発に向かって、どういう課題があるのかということです。


 2007年、僕たちは、「労働運動の力で革命をやろう」という鮮烈なスローガンを掲げて開始しました。それから4年目です。私たちに問われている課題をもう一つ突き破るような路線的突破をかけて、今日の会議をやりたい。
 提起したいことは、大恐慌の時代の民営化・合理化反対闘争をわれわれは闘ってきて、もしくは大恐慌の時代における解雇撤回闘争を闘ってきたと思うんですね。その中でつかみとってきた地平ということを確認しながら、もう一つ、大恐慌の時代の反戦闘争ということを掲げて、3・20をやりたいと思うんです。
 つまり、平和な時代に解雇撤回と言うのは簡単だったと思うんですよ。誰でも言えた。でも、いまは誰も言えない。1047名が解雇撤回と言えない、本当に動労千葉派しか言えないということになっている。他方で、本当に戦争が始まったときに、戦争反対と言えるのかどうかということが、あいまいさのない、一つの党派性になりつつあると思うんですよ。これは、「戦争反対」ということが困難であるというだけじゃなくて、これを闘いぬくことができれば、ものすごい展望があるというふうに思うんです。労働運動の地図を塗り替えるようなテーマなんじゃないかと思っています。
 だから、僕は、結論的に言えば、大胆に確信にあふれて、反戦闘争なんだということをひとつ柱にすえて、組織化に突っ込むということじゃないかと、提起したいと思います。


【1】私たちはいかなる時代に立ち向かっているのか。課題は何か。


 一つは、われわれがいかなる時代に立ち向かって闘っているのか。大恐慌という問題です。そして、われわれの課題は何かということです。

(1)大恐慌の新たな段階への突入


 これは、『前進』にも提起されていることなんですけど、今回の大恐慌は第3段階に入った。今回の大恐慌の第1段階では、金融的な破たんが爆発した。そこから第2段階で、生産関係がどんどん収縮する過程が始まる。そして、第3段階ということで、国家財政の破綻という問題がどんどん進んでいるということです。

 例えば欧州危機ということが大問題になっていて、アイスランドでいま起こっていることは、3大銀行の一つの「ランズバンキ」という銀行が破たんして国有化された。いま、この銀行が展開していたネットバンクの外国人預金40万口座が全部凍結されているんですよ。イギリスとオランダの両政府が保障を求めて迫るということがあって、アイスランド政府は、15年かけて、4800億円を支払うということで、GDPの半分、国民一人あたり170万くらいとか言われていますけれども、これで何とか返すんだという法案を提出した。だけども、これに対して大統領府を1000人の労働者人民が抗議行動で包囲して、大統領が調印できないということで拒否したんですよ。それで、国民投票にかけようということで、結果は93%が反対ということになり、このままいくと、アイスランドは国家が破たんします。そういう状況に入っています。しかし、1000人の抗議行動などが行われている一方で、排外主義が生まれるということで、「これはまるで戦後に賠償金を求められたドイツのようだ」みたいな感じで、“イギリスとオランダはやっぱりおかしいんじゃないか”という感じにもなったりしているわけですよね。
 

 いま、問題になっているギリシャ、これは毎日、新聞に載っていますけれども、ドイツが援助を拒否して、大問題になっている。ドイツが「借金のかたに島をよこせ」みたいなことを言ったり、ということになっていて、“これはナチスそのものだ”と。つまり、ギリシャでゼネストが起きているという、この労働者の頭の上に、“ドイツがナチスになって侵略しようとしている”という排外主義が襲っているという、こういう状況なんですよね。で、欧州全体としては、ものすごい危機で、ユーロ安がどんどん進行して、1ユーロ=120円を切ったりというふうになっているわけです。

 その中で、もう一つは日米の動向で、トヨタの問題はとにかくすごい。オバマは本気ですよね。雇用を創出するために保護主義だ、トヨタをたたくんだとやってきて、起こったことは、1カ月のトヨタの米新車販売が15.8%減って、GMとフォードが2ケタ伸びるという状況になっていて、完全に「トヨタをつぶす」ということになっている。
 重要なことは、これは、裏を返したときに、トヨタっていうのは「外注化の王者」ですよね。どこまでも外注化して、労働者の首を切って、首を切って、技術もまったく継承されないというところまで来たという話をこの前していたんですけど、そんな次元じゃなくて、継承する技術も切り捨てちゃったというふうになっているらしいです。ブレーキがコンピューターで制御されていて、踏んだら一つの電気信号になって、もう一回それが作用するというふうになっていて、それがフリーズするという話になっているんですよね。「ブレーキがフリーズする」ということで、今日も、プリウスが145キロ出して暴走したみたいなニュースをやっていましたが、つまり、技術を継承する労働者の首を切って、最後は技術も切って、要は「一つのデータ」にしちゃえばいいんだという形で進んでいる。これが外注化の現実ですよ。
 だから、本当に新自由主義というものが、この社会のすみずみまで破たんをさせて、崩壊をしていくという中で、だけど、ここまで危機になった資本主義というものが、自動的に崩壊するかといったらまったく逆で、だから戦争なんだという方向に向かっている。この認識が非常に重要なんじゃないか。

 もう一つは、最弱の環・日帝ということで、日本がいま、大問題になっています。ゴールドマン・サックスというアメリカの証券会社が「ギリシャより深刻なのは、日本だ」と言っているわけです。40年後には、GDP比で、国債の残高が600%になるんだと。これを回避するためには、35%の消費税にしなきゃいけないんだと。35%というのは信じられないですよね。そういう感じで、いま言われています。
 さっき言っていたユーロ安という話で、テレビを見ていたら、ソニーか何かの製造業では、対ドルじゃなくて、対ユーロというのは全然準備できていない。だから、ドルが1円下がったら20億円の損失とかいう話をしているんだけど、ユーロが1円下がったら70億円の損失とか。そういう感じで報じられているんですよね。これから、ユーロがバンバン下がっていくという場合に、日本の製造業は、アメリカからボコボコにされて、ヨーロッパからボコボコにされて、という状況に入っている。
 いま、日本の金融資本が、ブラジル、中国、インドと、銀行と提携して、資本をバンバン輸出するという方向に進んでいて、やっぱりアジアをめぐっての帝国主義の激突ということが進んでいます。

 

(2)経労委報告と民営化・外注化の帰結。雇用、社会保障、教育の崩壊。
 

 二つ目ですが、この間、経労委報告が出て、他方で動労千葉がストライキをやったという中で、いまの労働者をめぐる状況というのが見えてきたという気がしているんですよ。
 経団連の定期昇給解体という宣言の意味です。前回も話したと思うんですけど、55年体制というものが、終身雇用で、定期昇給で、年金もあって、「この会社に入れば死ぬまで面倒見てくれる」ということがあって、初めて成り立ってきた。企業防衛意識とか、低賃金構造とかも、それで全部つくられてきたわけですよ。政治的にも安定して、賃金も下げて、国際競争力もつくってという形で、高度経済成長がガンガンやられていくという過程だったんだけど、新自由主義というものは、1000万人の非正規職を生み出して、年金もない、終身雇用もない、定期昇給もないと、ここまで来て、根本的に支配体制が崩壊するというところに来ています。


 いま起こっていることは、外注化という問題、動労千葉が対決してはっきりしてきて、数百社に労働者を分解する。支配の崩壊がどんどん進む中で、「あいつは子請けだ、あいつは孫請けだ」と、何百社に労働者を分断して、支配体制を根本から変えようとしているという攻撃が来ているんじゃないかと思います。
 動労千葉は、「『外注化攻撃こそ新自由主義の核心だ』ということをつかみとった」と言っています。外注化ということをとおして、もっと言うと外注化攻撃に現場の組合が敗北するということをとおして、新自由主義という攻撃が進んできた、非正規職労働者が生み出されてきたんだということをつかんだ、と言っているわけですね。 
 だから、本当に、この動労千葉の外注化反対闘争は、すべての労働者、すべての学生の未来を切り開く闘いです。本当にここで阻止する展望をつくることができれば、全部の労働者がここに結集してくるはずだという、そういう展望をつかんだ。これが動労千葉の闘いの意味じゃないかと思うわけです。

 学生ということで言うと、教育が破壊されています。資本が儲ける限りにおいてのみ労働者が生きられるという現実が、この大恐慌の中で暴露されてきたということと、学生は、「もう労働力が必要ないんだから、お前ら要らない」というふうになっている。今までは、学生に投資をすれば、ある程度の技術をもった労働者が生まれて、それで資本が儲かるというサイクルだった。それが、労働者が解雇されて、解雇されて、「学生なんて要らないんだ」となっているから、どうやって儲けるかといったら、この大学の4年間で借金漬けにして儲ける、そして大学からたたき出す。こんなふうになっている。つまり、資本家が儲ける限りにおいてのみ、学生は教育を受けられるという、こういう現実が、大恐慌の中で暴露されてきたと思うんです。
 だから、人間が豊かになるためのはずの教育を受ければ受けるほど、貧困になって未来を奪われるというひっくり返った状況になって、アメリカではもう、カリフォルニアのストライキを先頭に、全米で100万人と言われている行動が起きている。何で「100万人」なのかというと、数が分からず掌握できない。どれだけの行動になっているから分からないから、「100万人って出しておこう」っていう感じで、ケタ違いの闘争になっているということです。


 僕が言いたいのは、「戦争・改憲と民営化・労組破壊もしくは学生自治破壊」ということで、新自由主義をわれわれはとらえてきたんですけど、実は、この攻撃は、これほどの矛盾の爆発にもかかわらず、資本主義体制の選択の余地なき攻撃で、だから、この攻撃をうち破れば、この世界を変えることができるんだ、そういう闘いなんだと、僕らはつかんできたと思うんですよ。


(3)新自由主義との対決でつかんだもの、そして課題
 

 その上で、この新自由主義と私たちは真正面から対決してきて、とりわけ法政大の話をすれば、逮捕118人、起訴33人ということに真正面から立ち向かって、一人も屈服することなくここまで来て、これは単なる例で、どこの職場もいっしょだと思うんですよね。本当に私たちが闘って、学生や労働者が本来持つ力と可能性をつかみとってきたと思っています。


 核心は、やっぱり労働者・学生は、団結しさえすれば、どんな困難をも乗り越えることができるんだってことです。逆に言うと、「団結する」ということは、困難から身をそらさずに立ち向かうことによってのみ生まれるということじゃないか。困難に立ち向かえば、必ずその困難を乗り越えるような、路線とか時代認識が生まれてくるし、それを体現する指導部が必ず生まれてくる。
 だから、本当にそういう力を一人の例外もなく、すべての労働者・学生が持っているということをわれわれは確信して、この力に依拠して、困難に立ち向かう決断を指導部がするか否か――ここで、すべての闘争の勝敗が決まるんだということを僕らはつかんできたと思います。
 いま、私たちが組織を拡大するというところで、そんなに爆発的にいっていないという問題がある。だけど、私たちがつくってきたこの路線とか時代認識ということが、実はものすごい決定的なんだという、ポジティブな総括をすべきだと思うんですよ。

 その上で、いま起こっていることは、この原則とか路線・時代認識ということをどう大衆のものにするのかということが、もう一つ問われはじめていると思っていて、どこの職場も違法・違法のオンパレードじゃないですか。JRがそうですよね。外注化したら、偽装請負のオンパレードですよ。「でもやるんだ、労働者は従え、違法だろうが関係ねぇ」って来ていて、本当にこの職場の中に労働組合ができたら、「これも違法だ、あれも違法だ」って、闘うネタには困らないですよね。いくらでも資本を追いつめられる。
 だから、だから、逆に言うと、この労働組合をつくるまでの苦闘がものすごい。一人が立ちあがったら、弾圧に次ぐ弾圧、処分、解雇、逮捕、もしくは組合からの除名。もうみんな、工場の門からたたき出されそうになりながら、もしくはたたき出されながら、必死になって歯を食いしばって今までやってきて、純化して純化して、路線をつくってきた。
 だから今、私たちが、もう一度、工場の門の中に、私たちがつくり出してきた路線を、純化した原則を、もう一度この中にぶち込めるかどうかということが、最大の焦点です。それさえできれば、本当に11月集会1万人結集なんて簡単ですよ。1万も2万も楽勝でいく。こういうところまで来ていると僕は思っています。
 

 法大で言えばどういう状況かというと、文化連盟に学生が来れば弾圧に次ぐ弾圧で、「じゃあ嫌だ」といってCSKという体制内の団体に行けば、もう義務、義務、義務ですよ。「これもやれ、あれもやれ」って。次は飲酒問題だ、何だかんだという状況ですよ。これを絶対にぶち破らなきゃいけないんだということが問われている。こういう関係ですよね。どこの職場もそうだと思うんですよ。
 だから、本当に僕たちがどういう闘いをやって、私たちの路線を大衆のものにしていくことができるのかということを必死に考えなきゃいけない。
 今回の訪米ということも、「教育の民営化粉砕」というスローガンをどうやったら300万学生のものにできるのかということで、その目的で行っているということがあるんですよ。アメリカの教育の民営化の実態はこうだ、やっぱり教育の民営化なんて絶対粉砕なんだってことをパンフをつくって、いかに学生に伝えることができるか。もしくは、アメリカの学生がどういうふうに大衆闘争を組織しているのかということを必死につかんでくるということで行って、基本的に大成功していると思うんです。僕らがもっている課題とは、そういうところにあるんじゃないかなと考えています。

 
【2】国鉄1047名解雇撤回と沖縄で5000人の結集を!
 

 その上で、5000人結集ということに向かって、「国鉄と沖縄で5000人結集をしよう」と提起しています。一見、難しいですよね、国鉄問題とか、沖縄の問題。これを労働組合の課題にして、5000人結集やろうと言っていることは、一見ちょっと難しいんだけど、もう一度、僕らが、組織拡大というところから、この課題をはっきりさせて、提起したいと思います。 

(0)民主党・連合政権の危機と11月集会
 

 いま起こっていることは、とにかく、民主党・連合政権の危機です。超危機ですよね。この中で、11月集会をわれわれがいかにかちとるのかということが、一つの課題になっています。
 民主党・連合政権は、もう支持率37%、選挙も敗北に次ぐ敗北です。だから「8・30」はもう始まっています。今度は民主党に向くということが始まっています。一番爆発しようとしているのは、沖縄です。沖縄だって、全部ですから。民主党から、社民党、共産党、国民新党、全部いっしょくたになって「県外移設だ」と言ってきたことが、全部ひっくり返ろうとしている。こういう状況ですから、これを前にして、民主党は、とにかく参議院選挙に向かわなきゃいけないという、ものすごい絶望的な問題意識ですよ。

 1047名闘争がいま終結策動と言われていますけど、民主党の連中の気持ちになったら分かるんですよ、「何でいま1047名闘争なのか」って。自分の成立条件である連合の中に、「1047名支持」という労働者が100万人もいるんですよ。「これをつぶさなかったら参議院選挙はいかない」となるに決まっている。もう一つは排外主義でとことんやる。もうこの2つかしかないんですよ、彼らのやり口なんて。だから、1047名闘争が終結策動になっていることの意味はものすごく大きい。
 もう一つは北教組への弾圧ですよね。日教組の一番戦闘的部分で、日教組の中の6%強は北教組です。ものすごい大きいんですよ。このまま公務員360万人首切りなんて絶対にできない。社保庁を見てもそうですよ。1000人のうち525人が分限免職くらって、もう78人が裁判闘争をやるといって、沖縄の社保庁の労働者は全員、裁判闘争決起しているというじゃないですか。こんな事態で、360万人首切るのかっていうところまで来ていて、これはすごい焦点ですよ。

 だから、11月1万人というところに向かって、政治に対する絶望はすごいです。前回は「自民党を打倒するために民主党に入れろ」って方針ありました。今回はないですから。民主党を打倒するために、どこに入れるの? 共産党? 社民党? ないです、そんなものは。「そんなものに入れるか」ってみんな思っていますよ。
 じゃあどうするのか。投票率はものすごく低くなると思うんですけど、こういう選挙に流し込もうとしているすべての党派と、いま、根本的に対決して、選挙じゃなくて、「本当に労働者に世の中を変える力があるんだ」「11月集会が回答だ」「民主党を倒すのは11月集会なんだ」という政治勢力として、僕らは登場したいということですよね。もっと言えば「党」をつくらなきゃいけないということが、最大の問題じゃないか。
 だから、僕たちがいま、一つの大衆闘争を指導する指導者として登場して、本当に現場の労働者が、学生が、「自分たちの行動の中にこの世界を変える力があるんだ」「民主党を倒す力はそこにあるんだ」というふうに確信するか否かということが、最大の党派闘争になっているんじゃないかと思うわけです。

(1)動労千葉の外注化阻止闘争


 そういう意味で言うと、今回の動労千葉の外注化阻止闘争はものすごい意味を持っていて、新自由主義の一つの核心的攻撃が外注化だということをつかんだことと、外注化を粉砕したということですよね。
 いま起こっていることは、国労もJR総連も妥結できない。「賛成」と言えない。「賛成」といった瞬間に、青年が波のように動労千葉に入っちゃうんじゃないかって恐れて、妥結できないというふうになっちゃっている。たった400人かもしれないけど、この動労千葉という労働組合の闘いが、全部の労働組合の動き、資本の動きを規定しているという関係にあるわけですよ。青年の怒り、そして動労千葉の路線の正しさ、組織拡大という方針が、本当にJR東のすべてを決定している、こういう状況。
 だから、逆に言うと、いま、組織破壊攻撃の嵐ですよね。配転に次ぐ配転というふうにJR東は出てきている。起こっていることは、結局、外注化と言ったって、「動労千葉をつぶさない限りいかない」んだってね。逆に言えば、「労働者が団結しさえすれば、外注化は阻止できるんだ」ということを動労千葉は完全に示したということです。これはものすごい勝利だと、僕は思います。これに本当に続かなきゃいけない。

(2)国鉄1047名解雇撤回闘争の意味


 二つ目に、国鉄1047名解雇撤回闘争の意味ですけれども、いま進んでいることは、一言で言って、これは解決なんかじゃなくて、屈服ですよね。
 この前原の発言(1月29日予算委員会)がものすごいじゃないですか。「1047名は、万全の雇用対策を講じたにもかかわらず、結果として解雇された方々です。政府としての責任はすべて果たしている。ただ、長くかかっている話でございますし、かなりご高齢になっておられますので、その意味では何らかの政治的解決が必要だというお立場に私も賛同いたしております」っていう。
 こいつらが首切ったんですよ。首切っておいて、「俺たちには一切責任がないんだ」って、「結果として解雇になった」ってどういう意味なのか。ふざけんなという話なんだけど、いまこういう状況なんですよ。
 これに対して、4者4団体の指導部がどんなことを言っているかといえば、「これからこの3000万は買い叩かれて、値切られるんだ。だから早く解決しなきゃいけない」となっている。しかも、この前の2・16集会は「デモなし」ですよ。何でかと言ったら、「国交省の気に障ったらまずいから」と。こういう感じです。屈服に次ぐ屈服ですよ。とにかく早く終わらせよう、怒らせちゃまずい――これが解雇撤回闘争なのか、これが労働者の闘いなのか。
 こういう状況で、もう一つ『赤旗』ですけど、「もう待てない採用差別 早期解決、超党派で」っていう。動労千葉を排除しておいて「超党派」もクソもねぇだろっていう話ですけど、「政治解決をはかる大きな動きをつくるには、日本共産党を含めた全政党への働きかけが必要です」っていうことで、もう完全に“うちは建設的野党なんです”“こんな大争議をついに解決に導いたすばらしい政党なんです”って、ほとんど売名行為ですよ、こんなの。自民党も1047名の活動家に「参議院選挙に出ろ」って迫ったりとかして、自民党の「復活」をこれに賭けてるとか、とにかく「首切り問題を解決します」みたいな顔をしているけど、裏では、もう売名行為ですよ。“ここで成り上がってやろう”っていうね、各党派の汚い魂胆が見え隠れしている、こういう状況です。
 

 僕が一つ思うのは、世界はゼネスト・ゼネストなのに、何で、日本で、こんなにゼネストというようになっていないのかという問題があって、年間3万人の自殺者が20年近く続いているという現実があるじゃないですか。敵がはっきりしていたら、こんなことしないですよ、みんな。死ぬくらいなら、資本に一発ぶちかまそうとか、テロぐらいやっている方がまだましですよ、そっちの方が。
 つまり、敵が誰か分からない、階級意識が解体されるという、この出発点は、やっぱり国鉄分割・民営化にあったと、僕は思っています。
 あの時、「国鉄の赤字は全部、国鉄労働者の責任だ」「国鉄労働者が働かないから悪いんだ」「職場の風呂に勤務時間中に入っている」とか、さんざん言われることに対して、労働者が「ふざけるな。全部の責任はブルジョアジーにあるんだ」と言って立ちあがることができなければ、やっぱり階級意識はとことん解体されるってことですよね。
 それで起こったことは、動労がこの国鉄分割・民営化に賛成して「国鉄労働者のせいです。すみませんでした」というふうにして、ストライキもやらずに、自分の組合の解雇にまで手を染めるというところまでいくわけですよ。そして総評の大会から、動労組合員が雪崩をうって出ていって、総評解散ですよ。こんな歴史はないですよ、いままで。これで階級意識が解体されないわけがないですよ。
 しかし、この中から動労千葉がストライキをぶち抜いて、1047名闘争がギリギリ始まった。そして国労がギリギリ残った。全労協という形で、連合にいけない部分が何とかつくられた。これが、今までの闘いの中で起こったことじゃないですか。
 

 今回、もう一回「JRに法的責任なし」というふうに言わせようとしている。「第二の分割・民営化」――これをもう一回やるんですよ。
 国労は、とにかく査問ですよ。社保庁的なやり方で、1047名を再登録させて、屈服させるという状況。4月に臨大だということも言われていますけど、そのままJR連合に入るということが言われています。国労が全労協からいなくなったら、全労協は解散です。もう一回、とにかく「全部、労働者の責任なんだ」ということをブルジョアジーがわれわれに対して突きつけてきて、これに国労がもう一回、それを肯定しようとしている現実。これを許したら、階級意識なんか、とことん解体される。
 だから、逆に言うと、「一切の責任はブルジョアジーにある」というふうに登場できるのは、われわれだけなんですよ。もっと言えば、いま、私たちが、1047名解雇撤回、すべての責任はJRと国鉄当局にあったんだと言って立ちあがることさえできれば、必ず階級意識を回復する大チャンスだし、労働者の闘いを結集できる大チャンスだと思うんですよ。

 この間、僕が思うのは、新自由主義攻撃との闘いのもつ可能性がこの中に詰まっていると思っていて、何のことはない、難しいことはないんですよ。「立ち向かうかどうか」――これだけなんですよね。4者4団体派と動労千葉派の違いはそこにあって、新自由主義攻撃というのは労働者の団結や誇りをとことん奪う攻撃だから、これに屈服したら、とことん誇りを奪われる。だけど逆に言うと、これに対決しさえすれば誇りも取り戻せる。階級意識も取り戻せる。そういう可能性にあふれた闘いだと思うんですね。
 

 今回、法大の体制内派の主張の抜粋がありますが、見て欲しいのは、敵の攻撃を完全に忘れちゃっているということなんですよ。
 例えば、飲酒規制問題ということが、いま問題になっていて、このCSKのやり方というのは、「泥酔者が出るのは学生にも非がある」「だから自警団をつくろう」ということを言い出したりしている。「自警団をつくるので勘弁してください」であったり。
 二つ目なんか、「大学のさじ加減次第では長期会議室が使えなくなる」――「長期会議室」というのは部室のことなんですけど、部室を「長期会議室」と呼んで、どんどん引っ越しさせて、しかも3サークルくらいでいっぺんに使わせて、メチャクチャな感じなんですけど――「可能性だって否定できない。もしそうなったら、一番かわいそうなのは、マナーを守って長期会議室を使っていた善良な団体」とか。「受難の時代を」――「受難の時代」というのは、学館が解体された後すぐのことを言っているんですけど――「再び訪れさせないためにも、長期会議室の使い方と重要性を今一度確認しあい、気を引き締めていく必要があると思う」というね。とにかく、とことん屈服しますよ、当局の言うことに全部従いますよということを言っているんですよ。あげくの果てに、「現在の恵まれた環境が今後も続くように」ということが言われていたり、「CSKは究極的には主体性をもてない組織」だとか。
 

 それでいま起こっていることは、会議・組織そのものが損得の問題になっちゃっていて、会議に出席しないと長期会議室の配分がされないからとか、「今回の会議は出席をとるから行く」とか「出席とらないから行かない」とか、団結するための組織がもう完全にただの損得勘定で動いていて、こういうところまで来ちゃうんですよ。
 新自由主義攻撃と闘わないと、こうなるということですよ。逆に対決したら文連であるというね、こういう関係で。この間、東北大学の日就寮という寮が食堂廃止絶対反対を掲げて闘いに立ちあがったり、今日も富山大の新樹寮の委員長も来ていますけど、彼が闘う人格として委員長になった瞬間に、当局は「そんな執行部認めない」という話ですからね。彼が入寮募集のビラをまいたら「今度ビラをまいたら退寮にしてやる」と当局に言われている。いま、新自由主義攻撃の中で、学生の意志なんて一切踏みにじられる、労働者の意志なんて一切踏みにじられるという中で、「大学って本当にこれでいいの?」っていうさ。これから未来をつくっていく若者が、全部、意志も否定されて、自由も奪われて、こんなことで未来がつくられるわけがない。だから、大学ということを根本的に俺たちは問わなきゃいけないし、「大学の主人公は学生のはずなんだ」という、つまり新自由主義に立ち向かうことさえできれば、寮生が誇りをとり戻したり、学生が誇りをとり戻したりする闘いになりうる、これが新自由主義攻撃なんじゃないかと思うんですよ。

 

(3)安保・沖縄闘争
 

 三つ目なんですけど、「安保・沖縄闘争」と書きました。この間、新聞で出ているのは、5月までに決められなければ、鳩山は退陣するということを言っていて、つまり、沖縄が、民主党政権を打倒するかどうかの一つのテーマになったということです。 
  「反戦・反基地闘争の一体性」について、僕らは「反戦・反基地闘争」と当たり前に言ってきたけど、反戦闘争と反基地闘争は一つだと、つくづく思うんですよ。


 社民党が言っている「県外移設」路線は、「県外からの出撃ならOK」ということじゃないですか。「グアムからの出撃ならOK」、そういうことを言っているにすぎない。圧倒的に戦争には完全屈服ですよ、そんなの。だけど、戦争の問題と、基地の問題と、そんなに別々の問題なんですか、という話じゃないですか。例えば、騒音の問題一つにしたって、戦争が起こるから、どんどんどんどん、騒音が激しくなっているという問題だし、米兵の事件一つをとったって、戦争が始まれば「明日お前人を殺してこい」とガンガンやるんですよ。そうやって事件が起きる。これが基地の問題じゃないですか。基地の問題って、戦争の問題なんですよね。なのに、戦争の問題と関係なく、基地の問題だけ語られていることのおかしさ。これが社民党の立場です。
 

 もう一つ、共産党は、逆に「戦争のための基地だ」と言うんですよ。だけど「アメリカの戦争のための基地だ」ってね。反米主義なんですよ、完全に。反米というか、愛国主義に、戦争問題をねじ曲げていこうとして、結局は国際連帯というものを粉砕していく立場ですよ。日本共産党は、オバマとは書簡を交わすけど、アメリカとの労働者とは手を結ばないという、こういう関係ですよね。
 僕たちは、この戦争反対という問題、基地反対という問題を、やっぱり労働者の国際的な団結でこそ戦争を廃止することができるし、基地を撤去することができるんだということ、もっと言うと、反戦闘争というのは、労働者の階級意識を回復していくものすごい力をもっているんじゃないかというふうに思うんですね。愛国主義であるとか、そういうものを全部ぶち破って。
 しかも、すべての党派がそんなこと言えない、当たり前のことを言えない。戦争反対と言えない、「労働者が団結すれば止められるんだ」ということを言えない。だから、戦争反対ということが、ものすごい党派性をもって、われわれの前にあるんじゃないのかということを僕は言いたい。

 70年安保闘争のことをちょっと書きました。これは、この間、国鉄分割・民営化の過程にすべての党派が引き戻されているという話をしていたんですけど、もう一つ、沖縄問題で、70年の過程にすべての党派が引き戻されているんじゃないかと思うんですよね。
 当時、70年安保・沖縄闘争というのは、労働者が自ら自分たちの党をつくりながら、政治闘争の主導権を握っていった闘いですよね。革共同ですけど、革共同はどういう主張をしてきたかというと、一つはベトナム戦争の問題があったということですよね。つまり、沖縄の基地問題というのは、あの時から戦争問題と一体だった。レーニンは「帝国主義戦争を内乱に転化せよ」と言っていたけど、じゃあ実際、ベトナム戦争起こって、これどうするのかと、日本の労働者はみんな考えたということでしょ。その中で、もう一つ、民族問題、沖縄の民族問題ということがあって、沖縄の労働者は「祖国復帰」というスローガンを掲げるんですよね。憲法9条の中に入れば、基地を撤去できるんじゃないかって、沖縄の労働者は考えた。

 
 日本共産党はどうしたかと言ったら、愛国主義的に「どうぞ、どうぞ」という感じじゃないですか。逆に中国派みたいな連中は、糾弾主義的に「沖縄は独立すべきなんだ」という態度をとる。
 だけど、日本の労働者階級とその党は、そういう立場をとらなかったということですよね。いかに沖縄が最初は民族主義的なものをはらんで決起してこようが、これはもう、必ず日米安保を粉砕するところまで行くと。この闘いは、アメリカ帝国主義と日本帝国主義が、まさに命綱のようにつくっている米軍基地、安保同盟というものを粉砕するところまで行くと。だから、本土の労働者・学生が、これと連帯して立ちあがることさえできれば、最初の出発点がいかなるものであろうと、これは革命路線になりうると提起して、闘いに立ちあがるわけですよね。これはものすごい闘いになって、「沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」というスローガンにまでなって、一つの闘いになる。日本共産党も、社会党も、まったく力を出せないまま、新左翼の主導のもとで、労働者はバンバン決起していく。最後は渋谷暴動じゃないですか。星野さんが闘った、あの闘いまでいって、渋谷がデモ禁止・集会禁止の戒厳体制になって、4日前のゼネストに連帯して、青年・学生がバンバン闘うところまでいっちゃうわけですよ。


 だから、路線という問題で、労働者が自分の党をつくりながら政治闘争の主導権を握っていくという問題ということが、もう一回、共産党、社民党とかとの党派闘争という形で、これから、沖縄問題が問題になるんだということです。
 70年の問題、そして80年代の分割・民営化の問題、この2つの総括をもって、日本の労働者階級が55年体制を最後的に総括して、階級闘争を復権するようなテーマが、この2つなんじゃないかなと思います。

 「情勢が一回りした沖縄闘争」ということですけど、当時は、全軍労が立ちあがるわけですよね。大量解雇に対して、「解雇は反対だ」という問題と「自分の職場は基地だ、戦争だ」という問題があって、だけどやっぱり「死すべきは基地だ。労働者は死んではならない」というスローガンで立ちあがっていった。
 いま起こっていることは、基地労働者の外注化攻撃です。どんどん外注化されている。非正規職で生きていけないということになっている。だから、これから、もう一回、外注化反対ということで、「労働者は死んではならない。死すべきは基地だ」という闘いが始まろうとしていると思うんですよね。「外注化阻止・基地撤去」みたいな闘いが始まろうとしている。だから、この新自由主義という中で、もう一回転して、沖縄闘争が爆発する過程に入ったんじゃないかという感じがしています。それが沖縄闘争ではないかと思っています。

 

(4)大恐慌の時代の反戦闘争
 

 圧倒的に職場に反戦意識はあると思うんですよ。われわれがまだまだ躊躇しているというかな。つまり、「労働組合」と「戦争」をどういうふうにつなげたらいいのかとか、「民営化」と「戦争」をどうつなげたらいいのか、寮もそうだし、大学もそうなんだけど。何か、うちらが難しい論をつくろうとして、あまりうまくいっていない感じがあるんだけど、でも職場はみんな戦争反対という、そういう感じだと思うんですよね。
 やっぱり、僕らは、戦争反対という行動そのものがものすごい大衆的でありながら、すごい党派的な闘いになりうるんだというね。日本共産党とか、社民党とかとはまったく別の組織をつくっていくぐらいの党派性になりうるんだという確信をもって提起するということじゃないかと思うんですよね。
 だから、ぶれるぐらいの大衆闘争をやった方がいい。なんかこう、純化して、純化してというのだけじゃあまり面白くなくて、受けることをやっちゃった方がいい。「何をやったら受けるか」というくらいのことを真剣にやっちゃった方がいいと思うんですよ。ただ、それは、われわれがつくりだしてきた路線を大衆のものにするためにやるんだという問題意識なんですけど、それくらいの闘いをぜひやりたいなと思っています。

 

(5)プロレタリア革命のすばらしさ
 

 最後に、党派性ということでいうと、僕らはやっぱりプロレタリア革命をやりたいということなんですよね。「絶対反対」と「階級的団結」、つまり絶対反対を掲げて闘って、総括軸は階級的団結だということを僕らは一つの党派性にしてきたと思うんですよね。
 それは、どういうことかというと、資本家階級は非人間的な階級支配の支配者ですよね。あらゆるわれわれの弱みにつけ込んで、全面的に支配していくというやり方。差別とか、正規・非正規の分断とか、あらゆる労働者の弱さにつけ込んで、彼らは支配していくわけですよ。
 だから、僕らのこの闘いは、彼らに、正面から、真っ向からぶつかっていく絶対反対の闘いであるということと同時に、その彼らがつけ込んでくる弱みを、一つひとつ、われわれが克服していく闘いでもあると思うんですね。だから、彼らの支配は全面的であるがゆえに、僕らが克服していく弱さも、また全面的である。あらゆる差別を粉砕していく、あらゆる職場の労働者を解放していく。
 つまり、われわれがいま、階級的団結を総括軸にして闘うこの階級闘争は、本当に人間的な社会をつくっていく原動力なんですよね。だから、それが、絶対反対と階級的団結ということの意味だと思っていて、これが階級闘争だし、これが労働者の力だということをもう一度、あらためて確信したい。
 

 だから、僕らは、純化するだけでもダメで、だけど大衆迎合していてもダメで。本当に絶対反対ということを貫きながら、すべての弱みを克服していくわれわれの人間的闘いがプロレタリア革命だ、それが僕らの党派性だということじゃないかと思っています。それが共産主義運動じゃないかと。あらゆる中途半端な党派とわれわれが対決して、純化していくという面と、この党派闘争をつうじて、もう一度、原則を大衆のものにしていく。指導部をますます増やしていく。これが共産主義運動だし、無限の政治指導部の創出ということが、労働者の政治だと思っています。
 ぜひ、大恐慌という時代の時代認識をはっきりさせて、とことん大衆的な闘いをやってみようじゃないか。提起は以上です。
 
                                                                          (了)


 だ  ん   け  つ 2010年3月12日
№318
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11
八王子で集会、
青年の怒りと決意みなぎる
 3月5日、東京・八王子市内で、「闘う時代が来た!青年の怒りで闘う労働組合をとりもどそう!3・5労働者集会」が40数名の労働者の結集でかちとられました。司会は、民間バス会社からの不当解雇撤回闘争を闘う青年労働者が元気よく行いました。日本機械工業労組の労働者が主催者挨拶にたち、前日に亡くなった動労千葉常任顧問の中野洋さんの遺志を引き継ぎ、青年労働者が闘う労働組合を甦らせる先頭に立とうと訴えました。
 国労豊田電車区分会の中村幸夫さんが、1047名解雇撤回闘争の正念場を迎えた国鉄決戦をアピール。4者4団体が「JRに法的責任なし」を認め、3与党にすべてを「白紙委任」し「政治解決」に動いていることを怒りを込めて弾劾し、「平成採の青年労働者の怒りがJRの検修業務外注化を打ち砕こうとしている」「青年労働者とともに、JR体制打倒に向け先頭に立って闘う」と訴えました。

 基調報告は金属の青年労働者です。彼は「JRの検修業務外注化阻止の闘いは、労働者階級全体の命運がかかっている」と位置づけ、「動労千葉は、JRの合理化攻撃に対し絶対反対を貫いて、階級的団結を固め、職場支配権を打ち立ててきた」「仲間を求め、団結を求め、闘いを求める青年労働者が、階級的労働組合と労働者党に結集し、この大動乱の主導権を握ろう」「首切り・リストラの工場移転反対で春闘を闘う」と、力強く訴えました。

 続いて討論です。医療労働者は「経営は、派遣労働者全員を解雇しようとしている。すでに職場は回らない状態だ。中野さんの言葉を胸に闘う」と発言しました。私鉄バス労組の青年労働者は、「降雪で路面が凍結し、スリップ事故が続発した。会社側は必要な路線点検を怠りながら、『自覚が足りない』といって一切を運転手のせいにする。闘わない組合では安全は守れない。職場に闘う組合をつくる」と訴えました。自治体労働者は、「社保庁の被解雇労働者とともに闘おう」と訴えました。合同労組八王子の委員長は、「中野さんも言ったとおり、労働組合は『義理と人情』だ。闘う青年労働者が出てきている。未来は明るい」と発言しました。

 最後に、成田市長による「団結街道」廃道攻撃への抗議声明を採択、「団結ガンバロー」で集会を閉めました。(三多摩・N)

沖縄春闘集会、国鉄決戦と5・15へ戦闘宣言
 3月7日、那覇市で春闘総決起集会が開かれた。沖縄労組交流センター呼びかけの実行委員会主催で、国鉄1047名解雇撤回と沖縄闘争への総決起、そして10春闘勝利に向かって戦闘宣言を発する集会として闘いとられた。

 主催者を代表して沖縄労組交流センター代表の柿本博人さんから、昨年3月の春闘集会以降の闘いをふり返り、「今こそ国鉄1047名闘争で全労働者の総決起を開いていこう。とりわけても青年労働者の決起をかちとっていくことが重要だ。今春闘の核心がここにある」「本日の集会を出発点にして5・15沖縄闘争の爆発を切り開いていこう」と訴えた。

 沖縄労組交流センターの青年労働者から基調報告が提起された。冒頭「国鉄1047名解雇撤回、検修業務全面外注化阻止の闘いは沖縄のみならず、日本の労働運動全体、私たち労働者全体の行く末を決めていく闘いです」と国鉄闘争の決戦性を鮮明にした。そして「政治解決路線を徹底粉砕し、国鉄決戦勝利=1047名解雇撤回・検修業務全面外注化阻止へ、動労千葉のストライキと固く連帯して闘おう」と訴えた。そして反合闘争と賃金闘争の意義を明確にさせ、10春闘勝利へ体制内勢力を打ち倒して闘うこと、さらに今年5・15沖縄闘争の決戦性を鮮明にして総決起していくことを提起した。最後に最も核心的なこととして、青年労働者の決起を全力あげてつくり出すことを訴えた。

 連帯のあいさつとして、北中城村議会議員の宮城盛光さんと沖縄万人の力で星野さんを取り戻す会の和田邦子さんから、力強い発言を受けた。

 後半は各職場からの報告と決意表明だ。NTT労働者、うるまユニオン(沖縄北部合同労組)、民間パート労働者、南部合同労組、基地労働者らが次々と元気良く発言した。うるまユニオンの富田晋副委員長は、「青年労働者は闘いに飢えている。そういう僕らがいるんだということが決定的だ」と述べ、「新基地建設阻止は労働者と労働組合の問題だ。5月決戦で民主党政権を打倒しよう」と訴えた。

 最後に、閉会のあいさつとして、NTT労働者の真喜志康彦さんから、「本日の集会の結論は青年労働者の獲得につきる。ここで勝負していこう」と訴え、頑張ろうを三唱して集会を終えた。参加者は集会後、県庁前広場に移動し、国際通りを元気良くシュプレヒコールをあげ、戦闘的デモを打ち抜いた。(沖縄労組交流センター・Y)
ビキニデー56周年
東京で反戦反核集会かちとる
 1954年3月1日、大石又七さん達が乗った第五福竜丸が、米帝のビキニ環礁での水爆実験で被爆してから56周年。2月27日、東京・杉並の産業商工会館でビキニデー反戦反核東京集会が開催された。

 北島邦彦杉並区議の司会で始まった集会のメイン企画は、第五福竜丸の元乗組員・大石又七さんと核問題研究情報センター・吉田義久さんとの「反核対談」だ。コーディネーターは8・6広島-8・9長崎反戦反核闘争全国統一実行委の三角忠さんがつとめた。
 大石さんは、当時の状況にふれながら、内部被曝の恐怖、差別に苦しんできた自らを語り、米帝と共に「ビキニ事件」を隠蔽し、「平和利用」と称して核技術開発、原発・核武装推進の日帝を鋭く告発した。とりわけ、日本が核を持っていたら「米国に(核)報復する」と暴言した田母神を許さず、すべての核兵器と戦争・軍隊をなくすために力を尽くすと表明。会場から連帯の拍手が一斉に送られた。吉田さんは、戦後の米ソ核開発の歴史をたどりつつ、米ソによる世界分割支配が核実験・核開発競争、核戦争体制であったこと、その中で米帝によってビキニ被爆が引き起こされた歴史、オバマ演説の虚構を弾劾した。そして鳩山政権が「もんじゅ」再稼働、原発輸出などに突き進む、自民党以上に凶暴な政権であり、階級闘争の勝利が核政策・核戦争に決着をつける、と喝破した。

 その後の3本の特別報告は、「核対談」の基調をさらに鮮明にした。元共同通信記者・土井淑平さんは、米帝の核開発による米先住民のウラン被曝や人形峠のウラン鉱毒事件における地元住民の闘いなどを紹介し、全世界が核に汚染されている現実と闘う、と訴えた。核燃と闘う青森六ケ所現地からは、青森は第二の沖縄になろうとしていると提起があり、原発下請けの沖縄労働者が被曝し死亡した現実に向き合い、被曝労働を強制する資本と闘いぬくこと、「4・9反核燃の日」連続行動への結集が訴えられた。後藤俊哉動労千葉執行委員は、検修外注化・民営化と徹底的に闘い、第2波実力ストでJR資本の組織破壊攻撃と対決するとの決意を表明し、集会の心棒を立てる発言を行った。続いて、闘う東京西部ユニオン、法大闘争・訪米闘争を闘う全学連の学生から決意が述べられた。北陸労組交流センターの3月「もんじゅ運転再開阻止!」緊急闘争へのアピールが読みあげられ、敦賀現地への代表派遣に会場から多くのカンパが寄せられた。

 「核と戦争のない社会」とは労働者が主体の社会の建設であり、大石さんの怒りは労働者階級の怒りだ。集会は「核は労働者階級の階級的団結の力によってしか廃絶できない」ことをいっそう明らかにした。3・20ワーカーズアクション、3・28三里塚現地大闘争の爆発をもぎとり、戦争・核武装の鳩山をぶっ倒そう!(東京西部ユニオン M・N)

3月11日(木
みんなで、タブロイド版を折ります 外にも貼ります
昼食はリッちゃんのカレー
大塚屋さんからウイスキーのお届け 夕食は鶏・ごぼうご飯、三里塚のカブの
味噌汁
三里塚の小松菜とベーコンの炒め
ブロッコリーとゆで卵サラダ ピーマン 五目厚揚げ
若山さんから自作の京菜の差入れ
「街」分会・屋台。

外で光線治療をやってると、

知らない人が参加します
ワーカーズアクションのHPが新設されています。 

         集会動画
3・14法大弾圧を許さない法大生の会 のブログから転載
倉岡さんより報告 洞口さんよりアメリカ式シュプレヒコール
アメリカ帰りの洞口さんもアピール!!
集合写真





 だ  ん   け  つ 2010年3月11日
№317
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11
館山検査派出廃止反対!
外注化阻止!
    木更津運輸区抗議行動:3月12日(金)17時  木更津運輸区前集合
    館山派出廃止抗議行動:3月13日(土)13時  館山駅集合
 業務をわざわざ無くしておいて廃止するという悪辣さ!
3・12~14スト貫徹!木更津運輸区抗議行動から、館山検査派出廃止抗議行動に全力で決起しよう!
 3月ダイ改においてJR千葉支社は、館山検査派出の廃止を行おうとしている。こんなことは絶対に認められない。ダイ改後も館山駅折返しの列車が相当数ある中で、列車が故障した場合には、即座に対応することなど絶対にできなくなってしまう。千葉支社は、ダイ改に関する団交で「鴨川派出や木更津派出で対応する」と回答しているが、鴨川や木更津からどの位時間がかかると思っているのか。全く呆れて物も言えないとはこのことだ。

 しかも、館山検査派出廃止のために、これまで検査派出で行っていた入換作業を、ダイ改以降、本線運転士に行わせ、検査派出の業務をなくしておいて廃止するという状況だ。まさに廃止のための廃止だ。
 もう一方、館山検査派出の廃止をめぐって千葉支社は、現場で働く労働者を無視した一方的な配転を強行しようとしている。

 これまで千葉支社は、廃止対象箇所に所属する労働者に対しては、一応本人の希望を確認し、その上で異動を行ってきた。しかし今回の館山検査派出の廃止に関しては、廃止になる箇所に在勤している当該の労働者に対しては、希望を確認するということは一切行わず、一方的に鴨川検査派出への事前通知を強行したのだ。これは、2月24日に千葉支社との間で行った団交での「本人の確認を行う」との確認を反故にする言語同断のやり方だ。絶対に許すことはできない!

 外注化を行うためには、反対する労働組合に所属する労働者を一方的に配転し、組織を破壊しようとするJR東日本に対して、渾身のストライキ決起で反撃しよう!
 スト破りをするな!外注化は闘いで絶対に阻止できる!
こうした中で千葉支社は、2・1ストライキ以降、木更津運輸区において「パワーハラスメントがあった」と称して、木更津支部の役員や活動家を狙い撃ちにした「事情聴取」を行っている。

 動労千葉の外注化阻止に向けたストライキでスト破りを行った労働者に対して「スト破りをやるな」と訴えることは労働組合として極めて当たり前で真っ当な活動だ。逆に、これを「パワーハラスメントだ」と言って管理者にたれ込み、「事情聴取」=処分恫喝を行わせているJR東労組こそ、労働者の敵そのものだ。

 一方、検修業務全面外注化攻撃は、JR東日本本社での団交が全てストップしている。動労千葉がストを闘い訴える中で、平成採の中にも外注化や出向に対する不満や不安、怒りが噴き出している。こうした闘いと現場での怒りが「4月1日一括外注化」を事実上阻止しているのだ。

 闘えば外注化を阻止することは可能だ!
 3・12~14ストライキを貫徹しよう!スト破りを拒否して動労千葉でともにストライキを闘おう!
 館山検査派出廃止反対!強制配転阻止!検修業務全面外注化絶対反対のストを闘おう!

イギリスで公務員労働者
27万人がストライキ!
イングランド北西部の町バーケンヘッドでストに決起した労働者。組合員の98%がストに決起した。
 イギリスで6番目の巨大労組、PCS(公務・民間サービス労組)が3月8日午前零時から48時間の全国ストに突入した。組合員37万人のうち公務職場で働く27万人が対象。PCSはイギリスの公務員労働者の約半数を組織する公務員の最大労組だ。裁判所や議会、中央官庁、職安、博物館、港湾、緊急通報電話を含むロンドン警視庁の職員などがストに決起。議会前を始め、ロンドンだけで500ヶ所以上のピケラインが形成された。写真はストに決起して街頭デモをする労働者(3月8日ロンドン)

 イギリス労働党政権は、財政赤字の責任を労働者になすりつけるためにこの間10万におよぶ職場を奪ってきた。そして4月から公務員の解雇手当に6万ポンド(820万円)の上限を設けて約5億ポンドの削減を狙っている。新制度により勤続20年の労働者は手当が2万ポンドも減らされる。ストに決起した労働者たちは、「これは退職金のカットのみならず、大量首切りの序章にすぎない」「賃金と雇用の剥奪を許せるか!」「金持ちや銀行がつくった危機をわれわれになすりつけるな」と怒りを爆発させている。同日、ノッティンガム市(イングランド中部)でも市の職員が解雇をはらむ市の緊縮財政に反対して路面電車を止めて反対闘争に決起した。まさにギリシャとまったく同じ攻撃と反撃が、EUの主要国であるイギリスにまで波及し始めた! 革命をめぐる攻防は、まさにこの道を通るということだ。

 ブラウン労働党政権は、「ストの影響はあまりないはずだ」とか、「民間企業よりはましな待遇だ」とか、「他の5つの労働組合とはすでに合意している」などと必死に平静を装ってあくまで計画を強行しようとしているが、このストライキの威力は決定的だ。

 民主党・小沢は何度もイギリスを訪問し、イラク戦争を強行したイギリス労働党の労働者支配のやり方を学んできた。イギリスで起こっていることは鳩山政権が国鉄や沖縄でやっていることとまったく同じだ。どこもかしこも世界中で労働者階級と体制内派との大激突が始まっている! まさに問われているのは革命の指導部だ。イギリス労働者と連帯して、3・20ワーカーズアクションを5000名の大結集で大成功させ、鳩山政権をぶっ飛ばそう!(SG)
ユーストンタワーでピケを張る組合員ら(3月9日ロンドン) ピケを張るスコットランド議会の労働者。
ストライキは議会を中止に追い込んだ(3月9日)

3月10日(水
昼食は、昼に珍しいモツ鍋 東京・べったら漬け、三里塚のカラシ菜
漬け
夕食は海老スープの野菜チャンプルー
そば
ヨコハマ・シュウマイ 豚足
 鮭チャーハン

館山検査派出廃止反対!外注化阻止!
動労千葉のホームページから転載
幕張車両センター木更津派出・館山派出・鴨川派出
木更津運輸区抗議行動:3月12日(金)17時
           木更津運輸区前集合
館山派出廃止抗議行動:3月13日(土)13時
           館山駅集合
日刊動労千葉6959号

ふざけるな!貨物会社

「定昇なし・期末手当年間3・0」で事業計画

JR貨物は、3月8日2010年度事業計画について説明をしたが、このなかで人件費について「定期昇給(通常4号俸)なし、年間臨給(期末手当)3・0箇月」で組んでいることを明らかにした。
 JR貨物始まって以来初めて「定昇なし」を公然と打ち出したことに怒りをもって弾劾する。
 問題は、いま黙っていたら、いま立ち上がらなければ、会社の言うがままになってしまうということだ。いま職場から「定昇なし」などふざけるなという怒りの声を巻き起こそう。日貨労の制動をはねのけて職場からたちあがろう。
 「定昇なし」絶対反対、大幅賃上げ獲得、10春闘勝利へストライキで立ち上がろう。
日刊動労千葉6958号

 だ  ん   け  つ 2010年3月10日
№316
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11
全学連訪米団、3・4の歴史的闘いに参加!
  全学連訪米団は3月4日、午前7時から12時まで、カリフォルニア大学バークレー校でのピケットに、活動家たちとともに参加した。全学連は独自の横断幕を掲げて、元気にピケットを貫徹した(写真上)。その後、オークランド中心街に向かって8㎞の長距離デモに出発。デモは3000人の隊列で道路いっぱいに展開して戦闘的に行われた。このデモの最も目立つ「Fight back(反撃だ!)」と書かれた横断幕(写真下)の近くに、全学連旗と全学連東北大支部の旗が翻った。

 オークランドの集会では全学連の松室しをりさんの通訳で洞口朋子さんが発言し、「日本語も英語も中身も素晴らしい!」と大喝采を受けた。夕方にはサンフランシスコのシビックホール前の2万人集会に合流した。

 サンフランシスコでは州立大学で教職員のストライキが闘われ、コミュニティカレッジでも同様の闘いが行われ、占拠闘争も含む闘いが行われた。現地のマスコミはこの日、この闘いに「全州で100万人以上が参加」と報道した。教育の民営化に反対する闘いは、圧倒的に爆発したのだ。カリフォルニア以外にも32の州・200カ所以上で連帯行動が取り組まれた。アメリカで教育をテーマにこれだけの規模で行動が行われたのは初めてのことだ。なお、カリフォルニア大学デービス校ではこの闘いで多数の学生が逮捕された。

2010年春闘勝利!
JR東海本社へ怒りのデモ
 3月7日、愛知労組交流センター、ス労自主、東海合同労組の呼びかけで、「国鉄1047名解雇撤回!JRの鉄道業務外注化阻止!大失業と戦争の鳩山民主党・連合政権打倒!3・7東海労働者総決起集会」とJR東海本社弾劾デモを、雨をものともせずに絶対反対派25名でかちとりました。

 司会の仲間が「今日の連合愛知の春闘1万人集会に、我々は国鉄1047名解雇撤回と3・20イラク反戦7周年全世界一斉行動のカラービラを配布して連合下の労働者と合流しました。連合愛知の『雨なのでデモは中止する』との裏切りを弾劾し、今日のJR東海本社弾劾デモをかちとりましょう」と開会あいさつ。

 動労千葉の反合理化・運転保安闘争を記録したDVDを上映し、1972年の船橋事故闘争を通して確立した動労千葉の反合理化・運転保安闘争路線を全体で確認しました。

 集会には、動労千葉、動労水戸、国労5・27弾圧被告団の冨田益行団長からメッセージが寄せられ、圧倒的に盛り上がりました。「2波のストライキに焦ったJR資本は組合員と平成採労働者を接触させない体制を敷いてきましたが、徹底抗戦―組織拡大で闘えば外注化を阻止できる確信を強めています」(動労千葉・田中康宏委員長)。「動労水戸は23年かけてついにハンドルを取り戻しました。闘えば勝てる情勢が来ています。『解雇撤回なき解決』はこれから膨大な労働者を首切りと賃下げにたたきこうもうという資本のあがきの中で、労働組合がその先兵になる裏切りであり、絶対に許さない」動労水戸・石井真一委員長)。「1047名闘争をつぶして連合にいこうとする国労本部を打倒して、解雇撤回を掲げた階級的労働運動のもとに2000万青年労働者を獲得していこう!」(富田5・27被告団長)

 集会は、基調提起を1世代若返った東海合同労組の執行委員長から受け、解雇撤回なき和解金で国鉄1047名闘争の「政治解決」に動く国労本部や闘争団幹部を弾劾し、1047名解雇撤回闘争こそ全労働者の未来をかけた闘いであることをあらためて確認しました。また鉄道業務の外注化攻撃に対して動労千葉が2波のストライキで反撃し、ついに「外注化4・1強行」を止めたことに会場はどよめきました。参加者は、第2次国鉄決戦の勝利を切り開く10春闘と一体で、道州制攻撃との闘い、沖縄の辺野古移設阻止・基地撤去の闘い、天神峰現闘本部撤去の仮執行を打ち砕いて闘う三里塚闘争、教育の民営化と闘う法大学生の闘い、オバマ政権のイラク・アフガン・パレスチナ侵略を打ち破る闘いのアピールを採択し、改憲と戦争に突き進む鳩山政権打倒は自分の職場で実践することだと確信を深めました。

 デモ隊は、名古屋駅周辺の労働者に10春闘勝利!解雇撤回!外注化阻止!鳩山政権打倒を訴え、3・20イラク反戦7周年デモを呼びかけるビラが次々と手渡されていきました。東海の労働者は、この3・7デモの勝利に確信を深めて職場場闘争に決起し団結を拡大していきます。3・20イラク反戦7周年デモへ総決起しましょう! (東海・労働者SK)

教員の政治活動に罰則 自民、法案を決定 3月10日12時51分配信 産経新聞
 北海道教職員組合幹部らによる政治資金規正法違反事件などを受け、自民党は10日午前、教員の政治活動に罰則を設ける教育公務員特例法改正案をまとめた。公立学校の教員が政治活動の制限に違反した場合、国家公務員と同様に3年以下の懲役または100万円以下の罰金を科す内容。同日午後、衆院に提出する。

 教員の政治活動は政治的中立性の観点から同法で制限されているが、罰則規定がなく、事実上、野放しになっていた。自民党は昨年の通常国会での法案提出を目指していたが、公明党との調整がつかず、見送った。今回は、みんなの党との共同提出を決めた。

 石破茂政調会長は10日午前の記者会見で「法律に違反しても罰則がなければやりたい放題になる。教育の中立性をいかに担保するか(が目的)だ」と改正案の意義を強調した。

 また、義家弘介文部科学部会長は、教組を含む労働組合に収支報告の公開を義務付ける地方公務員法改正案と、教員の政治的中立を確保するための臨時特措法の改正案を今国会に提出する考えを明らかにした。

 教員の政治活動をめぐっては、鳩山由紀夫首相が1日の衆院予算委員会で、罰則規定の創設を検討する意向を示している。
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政治資金規正法違反は口実だ!
 2月15日、札幌地検特別刑事部は北教組(長田秀樹委員長代理、1万9千人)本部などへの家宅捜索を強行した。捜索は午後6時から深夜2時に及んだ。昨年夏の衆院選で北海道5区から当選した民主党・小林千代美議員の陣営が、北教組側から約1600万円の寄付を受けながら選挙運動費用収支報告書に記載していないとする、政治資金規正法違反が口実だ。

 北教組への政治資金規正法違反を口実とした日帝・国家権力の弾圧は、北教組―日教組壊滅をもくろむ道州制攻撃そのものだ。同時に、卒・入学式を目前にした「日の丸・君が代」不起立闘争への予防弾圧でもある。何よりも今、国鉄1047名解雇撤回闘争の解体を強行するために、その最大の支援部隊=北教組の団結を破壊しようとする攻撃にほかならない。絶対に許すな。
 北教組本部は自民党への怒りと民主党への幻想から、民主党・連合政権の誕生を支援してきた。しかし、民主党・連合政権は、教員免許制度改悪を始め自民党以上に改憲・戦争への教育行政を進めている。社保庁労働者の大量解雇を強行した。教育労働者は、もはや民主党・連合政権を一刻たりとも支持するわけにはいかない。このままでは組合員は真に階級的に団結できないからだ。

 今回の弾圧は、自民党・町村信孝らの反動勢力が巻き返しをかけて、民主党政権の有力な支持団体・北教組に襲いかかっているように見える。だがそれは事態の核心ではない。あくまで、危機に陥った日帝支配階級が、その支配を転覆する結集軸となりうる労働組合を、今のうちにつぶそうとしているのである。
国鉄闘争支援陣形解体も狙い
 北海道では、北教組の組合員を中心にして、いまだ「日の丸・君が代」不起立闘争が大衆的に闘われている。北教組は2年前、査定給導入に対して1万4千人が参加するストライキを打った。

 これに対して当時の自民党政権は「北教組に関するプロジェクトチーム」を立ち上げて北教組壊滅をもくろんだが、失敗した。今回の北教組への弾圧は、自民党政権がやりきれなかったことを、民主党・連合政権のもとで日帝支配階級がやろうとしているのだ。
 昨年の8・30は自民党支配の終わりであったと同時に、日帝ブルジョアジーの階級支配の”終わりの始まり”でもあった。民主党・連合政権は連合を先兵として、階級支配を終わらせる闘いに労働者階級人民が立ち上がることを抑えようとしている。労働者階級人民は、これを打ち破ることによってプロレタリア革命への道を切り開くことができる。第2次国鉄決戦こそ最大の突撃路だ。

 北教組は一貫して国鉄1047名解雇撤回闘争の最大の支援部隊であり続けてきたし、360万公務員全員解雇の道州制攻撃にとっての巨大な障害物となっている。だが北教組の組合員には、4者4団体が「解雇撤回」を投げ捨て、「JRに法的責任なし」を表明して闘いの幕引きを図っていることが知らされていない。北教組本部には、これを黙認して1047名闘争の解体を座視するのか否かが問われている。

 国鉄分割・民営化攻撃によって、また夕張市の財政破綻などによって、北海道の労働者人民はとことん苦しめられてきた。そして大恐慌が直撃している。今日の高校生の半数に及ぶ就職難、高校授業料未納や中途退学の続出、貧富による学力格差、病院にかかれず保健室にあふれる子どもたち、教育労働者の心の病の急増――このような事態を誰よりも教育労働者は知っている。
 だが今や、それをもたらした元凶である国鉄分割・民営化攻撃を根本からひっくり返す好機が訪れている。動労千葉を先頭とする闘いがその地平を切り開いてきた。JRで働く青年労働者は、安全の崩壊と外注化・非正規化攻撃に直面する中で、JR資本とJR総連カクマルとの結託体制の危機を突いて立ち上がろうとしている。だからこそ、1047名闘争を解体するために日帝・支配階級も民主党・連合政権も必死なのだ。
 闘う団結を固め弾圧粉砕しよう
 1047名闘争の解体は、道州制攻撃の全面化の突破口となる。民主党・連合政権は、自民党以上に道州制を意識し、連合を先兵にして1047名闘争の解体を策動している。道州制攻撃は日教組・自治労などの壊滅にとどまらず、戦争と改憲、全社会的な民営化と労組破壊である。「教え子を再び戦場に送るな」の原点を堅持し、職場支配権を取り戻す職場闘争を復権させることが、強く求められている。

 今回の弾圧を跳ね返す道は、1047名闘争の解体を阻止して道州制攻撃の出鼻をくじくと同時に、民主党・連合政権打倒に総決起することにある。何よりも今春の「日の丸・君が代」不起立闘争をかつてない規模で貫徹し、闘う団結を打ち固めることである。

 北教組組合員のみなさん! 今こそ立ち上がろう。全国の闘う労働者のみなさん! 北教組への弾圧を階級的団結の拡大で跳ね返そう。検修外注化阻止の第2次国鉄決戦、全国での不起立闘争の爆発を始め、動労千葉が確立してきた反合理化・運転保安闘争路線を全産別で実践しよう。

3月9日(火
8日の夕食
9日の昼食は和風定食
今週の「前進」 うなぎチラシ寿司
夕食はきのこ湯豆腐 春の雪、夜、雪かき

 だ  ん   け  つ 2010年3月8日
№315
東京北部ユニオン 「街」分会
関町北4-2-11
 池袋で170人が
国際婦人デーの集会・デモ
 3月7日、東京・池袋で、「労働者民衆に力あり!国鉄1047名解雇撤回・戦争と大失業の民主党連合政権打倒!」を掲げた2010年3・8国際婦人デー行動が開催され、首都圏から女性労働者、青年・学生170人が結集し、熱気あふれる集会とデモを行った。集会冒頭に、3月4日亡くなった中野洋動労千葉顧問を追悼して黙祷を行い、故人の遺志を継ぎ、今春国鉄決戦を始めとするあらゆる激突に絶対勝利する闘いをやりとげようと確認した。

 最初に、三里塚反対同盟婦人行動隊の宮本麻子さんが2・25千葉地裁・仲戸川裁判長による現闘本部裁判の極反動判決に怒りを表明し、市道廃道化攻撃を徹底弾劾した。さらに2月に続いて3月1~2日とストライキに立ち上がった動労千葉の中村仁さんが、「解雇は撤回しかない。4・4派のように闘争を終わらせたら分割・民営化が正しかった、今のような世の中が正しかったことになる。23年闘ってきたのは自分のためだけじゃない。若い人が暮らせない世の中を変えよう」と、重大局面に入った国鉄1047名闘争への動労千葉の決意を語った。続いてこの日、前進社への襲撃という反革命行動に出た部落解放同盟全国連中央本部に対して、全国連杉並支部の田中れい子支部長と品川支部の代表が徹底弾劾。階級の団結で真の部落解放運動を闘いとっていくことを訴えた。

 集会の基調報告を、婦民全国協の会員である東京の自治体労働者が行った。「革命的大動乱の時代、団結して闘えば大恐慌から戦争にいく道を変えることができる。前人未到の闘いだからこそ、わくわくしながらやっていこう。女性労働者が先頭に立って闘おう」と確信にみちて提起した。続いて各職場・地域で闘う女性労働者から闘いの報告が行われた。日本共産党の組合支配と闘って職場に闘う団結を築き上げてきた医療労働者。7年間の深夜連続労働で体を破壊されながら、それを資本の犯罪として告発し真っ向から闘う宣言を発した金属労働者。神奈川の教育労働者からは、現執行部打倒を訴えて青年とともに大躍進した選挙戦の報告。婦民全国協からは、退職強要攻撃と闘う会員の報告と、今こそ婦民の旗を各地に立てていこうという呼びかけ。全学連の学生からは、教育の民営化粉砕を掲げ、海を越えて米カリフォルニア全土で闘われている教育ゼネストに全学連が参加し決起していること、それと呼応して法大を先頭に闘いが爆発している様子が生き生きと語られた。

 イラク反戦と国鉄決戦勝利へ、3・20集会がワーカーズアクションから提起され、4・28沖縄闘争が東京女性部で自治体の労働者から呼びかけられた。さらに入管に収容されているイラン人難民からの訴えを携えて、5月入管集会への訴えが行われた。集会の最後に、三里塚市道廃道化、第三誘導路建設絶対反対の決議が採択され、集会の名で獄中35年の星野文昭さんへのはがきを書こうと呼びかけられた。全国労組交流センター女性部長の長谷川ユキさんがまとめと団結頑張ろうを行って、デモに撃って出た。(D)

3・6 北部 春闘集会に
113名の労働者が立ち上がる
精研労組(武蔵野病院)を先頭に東京・北部地区の労働者が参加
●今の社会は大恐慌情勢下にある
●この大恐慌が生み出す最大の問題は大失業。
●全ては新自由主義、つまり「徹底した合理化」の破綻。
●資本、政府、連合。
労働者の味方は労働者しかいない
 
このような情勢の中で半世紀にわたる自民党支配が打ち倒されました。それが「8 ・30総選挙情勢」でした。しかし代わりに登場した鳩山民主党政権は、どのような政権でしょうか?金と利権にまみれた小沢・鳩山政権であると同時に民主党・.連合政権です。「脱官僚」「行政の無駄の根絶」を掲げ、「事業仕分け」というパフォーマンスを導入してはいますが、結局は自民党以上に労働者の首切り・賃下げを行っています。しかもこれは連合を基盤に、政権中枢の腐った連合幹部たちを囲い込んでいっているのです。鳩山政権は資本家・経営者を守るための政権であるということです。
 
 日本経団連が今年1年をどのようにしていくかの指針を書いた通称「経労委報告」にも書かれていることと一体です。経団連は、定期昇給の凍結をもって賃下げをやると言っています。雇用を守るといいながら、現実に一昨年末以来、派遣労働者を大量にクビを切り、社会保険庁では正規・非正規を合む2万人、JALで1万6千人のクビを切っている。 

 大小あらゆる職場で経営は労働者のクビを切っている。そして「正規労働者」の「非正規への置き換え」をガンガン行っています。そして当然のように、この「定期昇給の凍結」(つまり賃下げ)「非正規化」は各現場の労働条件の悪化と合理化と一体だということです。

 この中で連合はどのような役割をしているのか。連合は10年春闘でも明らかなように、もうすでにベースアップはもとより定期昇給さえも投げ捨てようとしています。つまり、資本家・経団連・民主党政権・そして労働組合でありながら労働者を守らない連合はグルになって資本家を守るために労働者を切り捨てようとしているのです。このような情勢の中で各職場も資本・経営の徹底的な合理化がどんどん推し進められているということです。故に今日、私たち北部の労働者は職場の壁を超えてともに春闘を闘っているのです!

●武蔵野病院で起きていることは、まさに経団連と一体。そしてJRと一体の総額人件費削減!
●春闘の焦点はどこにあるのか。それは職場で反合理化での闘いを巻き起こす。
 そしてもう一つにJRそのものにあるということです。
●「22年度総合計画」(案)に対して私たち労働者は皆怒ってる。
 この合理化に対し私たち労働者は闘えば絶対に勝利できるし、しなければならないということです。

 

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